指数・指標
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この記事で扱う統計知識
指数・指標とは ― 「いくら」より「何倍」で見る
1. この記事で学べること
いちこ
まとめ
・指数とは何かがわかる ・基準を100とする考え方がわかる ・金額の差額ではなく、比率で見る意味がわかる
2. エピローグ
スーパーで卵を手に取った。
値札を見て、ふと立ち止まった。 「あれ、また上がってる?」
去年、同じ棚の卵は1パック200円だった。 今日の値札は260円。
60円高い。
「60円くらいなら」と思いかけたが、 ふと、去年の自分ならこの値段をどう感じただろうと考えた。
200円が260円になった。 これは、去年の価格を基準にすると、何%の値上がりなのか。
去年を100としたら、今は130。
つまり「3割値上がりした」ということだ。
シュン
60円という金額だけを見ていたときより、 「3割高い」と言われた方が、値上がりの深刻さがはっきり伝わった。
・ ・ ・
来月、転勤が決まった。
引っ越し先の家賃相場を調べて、驚いた。
今住んでいる街の家賃相場は8万円。 引っ越し先は12万円。
差額は4万円。
「4万円も高いのか」とショックを受けたが、 よく考えると、この2つの街を「金額」だけで比べていいのか、疑問がわいた。
給料水準も、物価も、街によって違う。 8万円という金額の「重み」自体が、街ごとに違うはずだ。
いちこ
調べてみると、家賃には「全国平均を100としたときの指数」という見方があった。
今の街は指数85、引っ越し先は指数130。
金額の差(4万円)だけでなく、 「基準からどれだけ離れているか」という指数で見ると、 その街の家賃水準が、全体の中でどのくらい高いのか低いのかが分かる。
- 卵の値段
- 引っ越し先の家賃
2つに共通しているのは、 「金額そのものではなく、基準と比べてどう変化したか・どう位置づくか」 を知りたい、ということだ。
この「基準を100として、そこからの変化や位置を見る」考え方が、指数だ。
3. 指数・指標とは何か
指数とは、ある基準の値を100(または1)として、そこからの変化や違いを比率で表したものだ。
- 比較したい値:今の価格や、比較先の数値
- 基準の値:基準時点の価格や、比較元の数値
ポイント
指数は「金額そのもの」ではなく、「基準からどれだけ変化・位置づいているか」を表す。 基準を揃えることで、単位や規模が違うものも比較できるようになる。
金額(絶対値)だけを見ていると、次のような問題が起きる。
- 60円の値上がりが「安い」のか「高い」のか、基準がないと判断しにくい
- 8万円と12万円という金額は、街によって「重み」が違うのに、単純に差額だけで比べてしまう
いちこ
シュン
4. 図で見る
営業の数字でも、指数の考え方は役に立つ。
ある商品の月別売上を、金額そのままと、指数化(1月を100とする)の両方で見てみる。
金額そのままのグラフでも傾向は見えるが、 指数化すると「1月と比べて何%伸びたか」が一目で分かる。
6月は「1月の1.41倍(41%増)」という言い方ができる。
いちこ
注意
指数は「基準時点をいつにするか」で見え方が変わる。 基準によって、指数が実態以上に低く(高く)見えることがある。基準の選び方には注意しよう。
5. 計算式
指数の基本計算式は、先ほど紹介した通りだ。
例えば、1月の売上320万円を基準(100)としたとき、4月の売上410万円の指数は次のように求める。
- :今の金額や数量
- :基準時点の金額や数量
生成AIにデータを渡せば、複数月・複数拠点の指数化も一瞬で計算できる。手計算は不要。
6. まとめ
まとめ
・指数は、基準の値を100として、そこからの変化や位置を比率で表したもの ・金額の差額だけでは分からない「変化の大きさ」や「相対的な位置づけ」が見える ・基準時点の選び方によって指数の見え方が変わる点に注意する
いちこ
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