時系列グラフ
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この記事で扱う統計知識
時系列グラフとは ― 「点」では見えない「流れ」を掴む
1. この記事で学べること
いちこ
まとめ
・時系列グラフとは何かがわかる ・トレンド・季節性・周期の読み取り方がわかる ・「点」ではなく「流れ」でデータを見る意味がわかる
2. エピローグ
今年こそは、と思ってジムに入会した。
最初の週は、やる気に満ちていた。週4で通った。 2週目も、3週目も、まあまあ通えた。
でも、1ヶ月を過ぎたあたりから、少しずつ足が遠のいた。 仕事が忙しい、天気が悪い、なんとなく疲れている。 気づけば、3ヶ月後には会員証が財布の奥で眠っていた。
「今回はたまたま忙しかったからな」と思っていた。
でも、ふと過去のジムの通った回数を月ごとに並べてみた。
見事な右肩下がりだった。
しかも、これが初めてではなかった。 去年も、一昨年も、同じ形をしていた。
「たまたま忙しかった」のではない。 入会直後だけ高くて、3ヶ月で消えていく。 これは、私の「パターン」だったのだ。
いちこ
シュン
もう一つ、思い当たることがあった。
貯金だ。
ボーナスが入った月は、口座の残高がぐっと増える。 「今月は余裕があるな」と思う。 でも、数ヶ月かけてジワジワ減っていく。
これも、月ごとの残高を並べてみると、はっきりした。
ボーナス月にポンと跳ね上がり、また少しずつ減っていく。 このギザギザした波は、毎年同じリズムで繰り返していた。
シュン
いちこ
ジムの回数も、貯金の残高も。
その時々の「点」を見ているだけでは気づかない。 時間の順に並べて「線」にして初めて、流れやリズムが見えてくる。
これが、時系列グラフの力だ。
3. 時系列グラフとは何か
時系列グラフとは、時間の経過に沿ってデータを並べ、変化を折れ線などで表したグラフのことだ。
横軸に時間(日・月・年など)、縦軸に値(回数・金額・件数など)をとる。
ポイントは、データが「時間の順番」に並んでいることだ。
ポイント
時系列グラフは、1つ1つの値(点)ではなく、時間に沿った「変化の流れ」を読み取るための図。
時系列グラフを見ると、主に3つのことが読み取れる。
①トレンド(傾向)
長期的に見て、上がっているのか、下がっているのか、横ばいなのか。 ジムの回数の「右肩下がり」がこれにあたる。
②季節性・周期
一定のリズムで繰り返す波。 貯金が「ボーナス月に増えて減る」を毎年繰り返すのがこれだ。
③外れ値・急変
いつもと違う、突然の跳ね上がりや落ち込み。 何か特別なことが起きたサインになる。
いちこ
シュン
4. 図で見る
営業の現場でも、時系列グラフは強力だ。
例えば、ある営業チームの月別受注件数を並べてみる。
1つ1つの月を見ていたときは気づかなかったが、線にすると見えてくる。
- 8月に毎年ガクッと落ちている(夏枯れ・お盆の季節性)
- 3月と年末に山が来る(期末・予算消化のトレンド)
- 全体として、後半にかけてじわじわ伸びている
いちこ
シュン
ポイント
時系列グラフは「その月が良い/悪い」の判断を、過去の流れと比べて正しく行うための土台になる。
いちこ
5. 見るときのコツ
時系列グラフを読むときは、次の3つを意識するとよい。
① 縦軸のスケールに注意する 縦軸の範囲を極端に狭くすると、わずかな変化が大げさに見える。 逆に広くとると、大事な変化が平坦に見えてしまう。
② 短期の上下に振り回されない 1回上がった・下がっただけで判断しない。 ジムの回数のように、流れ(トレンド)で捉える。
③ 「いつもと比べてどうか」で見る 季節性がある場合、前月と比べるより「前年の同じ月」と比べる方が正しい。 8月は8月同士で比べる。
注意
「先月より受注が減った!」と焦っても、実は毎年その月は落ちる季節性だった、ということはよくある。前月比だけで判断しない。
シュン
6. まとめ
まとめ
・時系列グラフは、時間の順に並べて「変化の流れ」を読み取る図 ・トレンド(傾向)・季節性(周期)・急変(外れ値)の3つが読み取れる ・点で一喜一憂せず、流れの中で今を捉えることが大事。季節性があるなら「前年同月」と比べよう
いちこ
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