移動平均

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移動平均とは ― 日々の「ギザギザ」を均して本当の流れを見る

1. この記事で学べること

いちこ

いちこ

今回は「移動平均」について学んでいきましょう〜

まとめ

・移動平均とは何かがわかる ・なぜ「ならす」と流れが見えるのかがわかる ・日々の上下に振り回されない見方が身につく

2. エピローグ

ダイエットを始めて、毎朝体重を測るようになった。

昨日は飲み会だった。 朝、体重計に乗ると、1.2kg増えていた。

「あんなに我慢してきたのに、、」と、朝から気分が沈んだ。

でも次の日は、0.8kg減っていた。 その次の日は、また0.5kg増えた。

毎朝、増えた減ったで一喜一憂していた。 体重計の数字が、その日の気分を決めていた。

ある日、ふと思った。 「1日ごとの数字を見るから、振り回されるんじゃないか?」

そこで、7日分の平均を計算してみることにした。

今日を含む直近7日間の体重を平均する。 明日になったら、また直近7日間で平均する。

こうして「7日平均」を、毎日ずらしながら記録した。

生の体重(水色)は、ギザギザと上下している。 でも7日移動平均(青)は、ほとんど横ばいの、なめらかな線だった。

飲み会の翌日に増えていたのは、ただの一時的な揺れ。 ならして見れば、体重は安定していたのだ。

いちこ

いちこ

7日分を平均するだけで、こんなに印象が変わるんですね。
シュン

シュン

そうなんだ。1日ごとの数字には、飲み会とか水分量とか、その日限りの揺れが混ざってるんだよね。平均すると、そういう揺れが打ち消し合って、本当の流れだけが残るんだ。

もう一つ、発見があった。

しばらく続けていると、体重計の数字は毎日バラバラで、 「最近、全然減ってないな。停滞期かな」と感じていた。

でも、7日移動平均の線を伸ばして見てみると―― ほんの少しずつだが、確かに右肩下がりだった。

生の数字では「停滞」に見えたのに、 ならして見ると「ちゃんと減っている」。

日々の上下が、本当の変化を隠していたのだ。

シュン

シュン

これが移動平均の面白いところでね。生の数字だと「停滞してる」ように見えても、ならすと「実は少しずつ減ってる」っていう隠れた変化が見えてくるんだ。

3. 移動平均とは何か

移動平均とは、一定期間のデータの平均を、期間をずらしながら計算していく手法だ。

例えば「7日移動平均」なら、 直近7日間の平均を出し、1日進むごとに対象の7日間をずらしていく。

こうすると、1日ごとの細かい上下(ノイズ)が打ち消し合い、 なめらかな「流れ(トレンド)」だけが浮かび上がる。

ポイント

移動平均は、日々のギザギザ(ノイズ)を平らにして、本当のトレンドを見えやすくする手法。

なぜ「ならす」と流れが見えるのか?

1日単位のデータには、いろんな一時的な要因が混ざっている。

  • 飲み会、外食、水分量(体重の場合)
  • 曜日、天気、たまたまの出来事(売上の場合)

これらは「本当の傾向」ではなく、その日限りの揺れだ。 平均を取ると、こうした揺れが上下で打ち消し合い、消えていく。

残るのが、じわじわとした本当の変化。 これが移動平均の狙いだ。

4. 図で見る

営業の数字でも、移動平均は強力だ。

日次の売上を、そのまま折れ線にすると、こうなる。

生の売上(水色)は、毎日ギザギザしている。 特に金曜が高く、月曜が低い。曜日の癖だ。

このギザギザを見て「今日は低い、まずい」と一喜一憂しても意味がない。 月曜が低いのは、毎週そういうものだからだ。

一方、7日移動平均(青)を見ると、曜日の癖が消えて、 「じわじわ伸びている」という本当のトレンドが見える。

いちこ

いちこ

月曜が低いのは毎週のことだと分かれば、そこで落ち込まなくていいというわけですね!

注意

移動平均は便利だが、期間の設定で見え方が変わる。 短すぎるとギザギザが残り、長すぎると変化に気づくのが遅れる。

シュン

シュン

期間選びは大事なんだ。7日移動平均は曜日の癖を消すのにちょうどいいけど、もっと長い季節の流れを見たいなら30日とか、目的に合わせて選ぶんだよ。

5. 計算式

単純移動平均(SMA)は、直近n個のデータの平均で求める。

x1xnx_1 \sim x_n: 直近n個のデータ

nn: 平均を取る期間(7日移動平均なら n=7)

期間を1つずつずらしながら、この平均を繰り返し計算していく。

ポイント

実務ではExcelやスプレッドシートの関数、生成AIに任せてよい。 大事なのは移動平均では「なぜならすのか?」を理解していること。

6. まとめ

まとめ

・移動平均は、一定期間の平均を期間をずらしながら計算し、ギザギザを均す手法 ・日々のノイズ(曜日・天気・一時的な要因)が打ち消し合い、本当のトレンドが見える ・生の数字で一喜一憂せず、ならした流れで判断しよう。期間の取り方には注意

いちこ

いちこ

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しゅん

この記事を書いた人

しゅん

BtoB営業歴10年以上。現在は事業部長として営業マネジメントに従事。統計とAIを営業に活かす実践知を発信しています。

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