開発チームの進め方が分からない。何を聞けばいいかを掴むための論点を3つ紹介する。
✓お勧めする人
- 開発チームと期日の話をする
- 用語が分からず会話に入れない
- 自分のチーム運営の参考にしたい
−おすすめしない人
- 開発に関わらない商材を扱う
- スクラムの実践経験がある
著者について
西村直人・永瀬美穂・吉羽龍太郎
アジャイル開発の実践者・コーチ
- 経歴
- いずれもスクラムの研修やコーチングに携わってきた
- 実績
- 漫画と解説を交互に置いた入門書として構成した
目的
開発チームが「スプリント」「バックログ」と言っている。何の話か分からないまま、期日の相談をしている。
用語の問題ではなく、進め方の前提が違う。本書を読む目的は、開発側の時間の区切り方を理解することにある。
論点1 期間を固定して、入る量を調整する
本書が扱うスクラムの中心は、期間を固定することだ。
- 一気に進める … 初披露でずれが分かっても直す時間がない
- 短く区切る … 区切りごとに動くものを見せ、そこで方向を直す
営業の立場で効くのは、顧客に「2週間ごとに確認の場がある」と説明できることだ。期日を1点で約束しなくて済む。
いちこ
区切ると、全体の完成が遅くなりませんか。
シュン
完成は同じくらいなんだ。ただ方向が合ってる状態で進める時間が長くなるんだよ。
論点2 順番を決める人を1人置く
営業、サポート、経営がそれぞれ直接要望を入れると、全部が「最優先」になる。
本書が置くのは、順序を決める責任者を1人にすることだ。何を後回しにするかが決まるのは、この形にしたあとだ。
自社で「この機能はいつ入りますか」と聞いたとき、答えられる人が1人に決まっているか。いなければ順序は存在していない。
論点3 振り返りの成果物は、変更された手順
「確認が足りなかった」「次は気をつけます」で終わると、同じことが次も起きる。
本書の振り返りは、手順を1つ変えて終わる。個人の注意力に頼らない形にする。営業の案件レビューでも同じ区別が効く。
いちこ
振り返りは反省会になっていました。
シュン
気をつけますで終わると、変わるものがないんだよね。1つだけ手順を変えると残るんだ。
この本の限界と、次に読む本
漫画と解説を交互に置いた入門書で、開発者向けに書かれている。営業は用語と時間の区切り方だけ取ればよい。期日と範囲の交渉なら アジャイルサムライ、一人から広げる進め方なら カイゼン・ジャーニー が隣に並ぶ。
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開発プロセスのほかの本
- アジャイルサムライ Jonathan Rasmusson
- カイゼン・ジャーニー 市谷聡啓・新井剛
- LeanとDevOpsの科学 ニコール・フォースグレン・ジェズ・ハンブル・ジーン・キム