不偏性・一致性
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この記事で扱う統計知識
不偏性・一致性とは ― 営業マネジャーのための「その推定、信じていい測り方か」
1. この記事で学べること
ポイント
・良い推定量の2つの性質がわかる ・偏った測り方(不偏でない)を見抜ける ・件数を増やす意味を説明できる
2. エピローグ
体重計が、どうも2kg多く表示される。
毎朝ちゃんと測っているのに、いつも実際より重く出る。
これは「測るたびにバラつく」問題ではない。
毎回きまって上にズレる=系統的な偏りだ。
何回測っても、この体重計の平均は真の体重に一致しない。
いちこ
シュン
アンケートでも思う。
友人5人に聞いた満足度と、500人に聞いた満足度。
5人だと、たまたま機嫌のいい人ばかりだと大きく上振れする。
でも人数を増やすほど、結果は本当の満足度に近づいていく。
いちこ
シュン
体重計の偏りと、アンケートの人数。
推定量が良いかどうかは、この2つの性質で測る。
3. 不偏性・一致性とは何か
推定量(データから母数を見積もる計算)の良さを測る、代表的な2つの性質だ。
- 不偏性 … 推定量の期待値が、真の母数に一致する(平均すればズレない)
- 一致性 … 標本サイズnを大きくすると、推定量が真の母数に近づいていく
標本平均は、母平均の不偏かつ一致な推定量だ。
一致性の「数を増やすと真の値に近づく」感覚は、大数の法則そのものだ。
注意したいのは分散の推定だ。標本分散は n ではなく n−1 で割ると、母分散の不偏推定量になる。
推定の全体像は統計的な推測を先に読むと位置づけがわかる。
ポイント
不偏性=平均すればズレない。 一致性=nを増やすと真の値に寄る。 標本分散はn−1で割ると不偏。
4. 図で見る
営業で、受注額の平均を推定する場面を考える。
少ない件数だと推定はブレるが、件数を増やすほど真の平均(母平均500万とする)に近づいていく。これが一致性だ。
- 件数が少ないと推定はブレる(ただし方向は偏っていない=不偏)。
- 件数を増やすほど真の平均に収束していく(一致性)。
- もし測り方に偏りがあると、いくら件数を増やしても真の値からズレたまま。
覚えておきたいのは2つ。
① 偏り(不偏でない)は件数を増やしても消えない。測り方・集め方をまず疑う。
② バラつきは件数を増やせば小さくできる(一致性)。
件数と誤差の関係は標準誤差で具体的に測れる。
注意
・偏りは件数を増やしても消えない ・標本分散はn−1で割る(不偏) ・「たくさん集めた」だけでは不十分
5. 計算式
シュン
いちこ
不偏性(推定量θ̂の期待値が母数θに一致)
一致性(nを大きくすると母数θに確率収束)
母分散の不偏推定量(n−1で割る)
- : 推定量(標本から計算した値)
- : 真の母数
生成AIに渡せば10秒で計算できる。手計算は不要。
6. まとめ
まとめ
・不偏性=平均すれば真の値からズレない ・一致性=nを増やすと真の値に近づく ・偏りは件数では消えない
数を増やす効果は大数の法則、誤差の大きさは
いちこ
理解度をチェックしよう
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