カスタマーサクセスを置いた。だが何をする職種か定まらない。具体的な仕事に落とす論点を3つ紹介する。
✓お勧めする人
- カスタマーサクセスの担当を置いたが機能していない
- 職種の中身を定義したい
- 分け方が決まっていない
−おすすめしない人
- 概念から理解したい
- 売り切り型の商材のみ
著者について
アシュヴィン・ヴァイディアナサン・ルーベン・ラバゴ
Gainsight でカスタマーサクセスの実務と育成を担当
- 経歴
- いずれもGainsightでカスタマーサクセスの実務と育成に携わってきた
- 実績
- 職種としての具体的な仕事内容を手順に落とした
目的
カスタマーサクセスの担当を置いた。だが実態はサポートの延長で、問い合わせ対応に追われている。
人が悪いのではなく、仕事の中身が定義されていない。本書を読む目的は、職種として何をするのかを具体化することにある。
論点1 全顧客に同じ手厚さで当たらない
本書が実務として最初に置くのは、分け方だ。
- 高タッチ … 担当者がつく。上位の数十社
- 低タッチ … まとめて対応する。中間層
- テックタッチ … 仕組みで対応する。大多数
分け方が無いまま人を増やしても、手が足りない状態は変わらない。
いちこ
全部のお客様を大事にしたいのですが。
シュン
大事にする形が違うだけだよ。全員に同じ手をかけると、結局どこにも届かないんだ。
論点2 守りだけを任せると、評価されずに消耗する
解約を防ぐ仕事は、できて当たり前と見られやすい。成果として数えられにくい。
別部署への展開や上位プランの提案まで役割に入れて、初めて職種として成立する。担当者の定着にも関わる。
論点3 受注後の最初の仕事は、達成の定義を書くこと
何を達成と呼ぶかを顧客と一緒に書く。測り方と期日まで入れる。
- 入力の手間を減らす … 1件あたりの入力時間 … 3か月
- 部署をまたいで使う … 利用部署の数 … 12か月
これが無いと、更新の判断が担当者の気分に左右される。概念の整理は カスタマーサクセスとは何か のほうが詳しい。
いちこ
受注した後に、改めて目標を決めるんですね。
シュン
そう。商談中の期待と、実際にやることは違うからね。ここで揃えておくんだ。
この本の限界と、次に読む本
職種の実務書なので、経営として導入するかを考える段階では早い。概念なら カスタマーサクセス、日本企業の商習慣への落とし方なら カスタマーサクセスとは何か が先にくる。
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カスタマーサクセスのほかの本
- カスタマーサクセス ニック・メータ・ダン・スタインマン・リンカーン・マーフィー
- カスタマーサクセスとは何か 弘子ラザヴィ
- サブスクリプション ティエン・ツォ・ゲイブ・ワイザート