手応えが無いまま一日が終わる。成果の出方が変わったことを扱う論点を3つ紹介する。
✓お勧めする人
- 初めて管理職になった
- 手応えの無さに戸惑っている
- 開発チームを持っている
−おすすめしない人
- 組織の設計から考えたい
- 開発に関わらない
著者について
ジェームズ・スタニアー
元・Shazam エンジニアリング責任者
- 経歴
- Shazamなどでエンジニアリング組織を率いてきた
- 実績
- 技術職から管理職へ移った人が最初に戸惑う点を具体的な場面として扱った
目的
会議と面談で一日が終わった。自分は何も作っていない。この仕事で成果を出せている実感がない。
サボっているのではなく、成果の出方が変わった。本書を読む目的は、新しい基準で自分を見ることにある。
論点1 手応えの無さに耐える必要がある
自分でやれば、その日の成果が見える。管理職の仕事は数か月後に効いてくるので、当日の手応えが無い。
手を動かしたくなるのは、手応えが欲しいからでもある。そこを自覚しておくと、現場に戻りすぎずに済む。
いちこ
何もしていない気がして、不安になります。
シュン
僕もなるよ。だから週単位で「場が良くなったか」を見るようにしてる。日単位だと判断できないんだ。
論点2 1on1の後に自分の宿題がゼロなら、進捗確認になっている
「あの件どうなった?」は報告の場になる。困りごとは出てこない。
「何が邪魔になってる?」なら、こちらが動く材料が出る。終わった後に自分の宿題が残るかどうかが判定になる。
次の1on1の後、自分のToDoが1つも増えなかったら、聞き方を変える合図になる。
論点3 任せるか任せないかの二択ではない
- こちらが決めて伝える → 案を出して相談する
- 本人が決めて事後報告 → 完全に任せる
いま何段目かを本人と合意しておくと、口を出す範囲で揉めない。任せ方の調整は ハイアウトプット マネジメント も同じ論点を扱っている。
いちこ
任せたのに口を出してしまうことがあります。
シュン
段を決めてないからだね。「今回は相談してから決めよう」と先に言えば、口を出しても約束の範囲なんだ。
この本の限界と、次に読む本
開発現場が前提で、営業組織にそのまま当てはまらない部分がある。管理職への移行という点は共通する。短期の運用なら ハイアウトプット マネジメント、割り切った役割論なら リーダーの仮面 が隣に並ぶ。
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エンジニア組織のほかの本
- エンジニアリング組織論への招待 広木大地
- チームトポロジー マシュー・スケルトン・マニュエル・パイス