リーダーの仮面 の書影

リーダーの仮面

「いちプレーヤー」から「マネジャー」に頭を切り替える思考法

安藤広大

嫌われたくなくて言えない。自分で売るほうが早い。プレーヤーから頭を切り替えるための論点を3つ紹介する。

✓お勧めする人

  • 初めてマネージャーになった
  • 嫌われるのが怖くて言えない
  • 自分が動きすぎている

−おすすめしない人

  • 対話や関係づくりを深めたい
  • 制度設計をしたい

著者について

安藤広大

識学 代表

経歴
組織内の認識のズレに着目した独自理論をもとに数千社へ指導
実績
その理論を新任マネージャー向けに落とし込んだ

ダイヤモンド社 / 2020年11月

目的

言いにくいことは言えない。動かないメンバーには結局自分が入る。自分が一番売っている。

努力不足ではなく、プレーヤーの延長で仕事をしている。本書を読む目的は、マネージャーを別の職種として扱い直すことにある。

論点1 好かれようとすると、言うべきことが言えない

好かれることで動かす 言い方に気を使う 察して動いてくれるのを待つ 動かない人に何も言えなくなる 真面目な人が損をする ルールを明示して動かす 何をいつまでに、を言葉で出す できたかどうかで見る 言う側の気分に左右されない 全員に同じ基準が当たる 好かれようとすると、言うべきことが言えなくなる 冷たく見えるルールのほうが、結果として公平になる
好かれることで動かす進め方と、ルールを明示して動かす進め方。

本書の立場は明快で、感情で動かすのをやめてルールで動かす、というものだ。

  • 好かれて動かす … 動かない人に何も言えなくなり、真面目な人が損をする
  • ルールで動かす … 何をいつまでに、を言葉で出して、できたかどうかで見る

冷たく見えるが、全員に同じ基準が当たるぶん結果として公平になる。言う側の気分にも左右されない。

いちこ

いちこ

ルールで縛ると、やる気が下がりませんか。
シュン

シュン

下がる人もいるね。ただ基準がないほうが、頑張ってる人が報われないんだ。

論点2 自分の限界が、チームの限界になる

プレーヤーの延長 自分が一番売る 困ったら自分が入る 自分の限界がチームの限界になる 別の職種として見る 売れる状態をつくる 任せて、結果で見る チームの上限が自分より上になる 自分で売るのが一番早い、で止まると組織は伸びない
プレーヤーの延長としてのマネージャーと、別の職種としてのマネージャー。

困ったら自分が入る。それが一番早い。だがそれを続けると自分の限界がチームの限界になる。

  • 延長として … 自分が一番売る。困ったら自分が入る
  • 別の職種として … 売れる状態をつくる。任せて、結果で見る

任せ方そのものは ハイアウトプット マネジメント のほうが具体的だ。

論点3 結果を確かめてから、過程に入る

過程を評価する 「頑張っているから良い」 結果が出ない状態が続いても止められない 頑張りの量は比べられないので、不公平にもなる 結果で見る できた / できていない できていないなら、やり方を一緒に見直す 過程を扱うのは、この順序のあと 過程を無視するのではなく、結果を確かめてから過程に入る
過程を評価する場合と、結果で見てから過程を扱う場合。

「頑張っているから良い」で止めると、結果が出ない状態が続いても止められない。頑張りの量は比べられないので、不公平にもなる。

本書の順序は、できた・できていないを先に確かめ、できていないならやり方を一緒に見直す。過程を無視するのではなく、順番が後になる。

評価面談で「努力は認めている」と言ったあとに結論が続かないなら、順序が逆になっている可能性がある。
いちこ

いちこ

努力を認めないのは、冷たく感じます。
シュン

シュン

認めるんだよ。ただ先に結果を見ないと、どう直せばいいか話せないんだ。

この本の限界と、次に読む本

断定が強く、感情を扱わない構えは割り切りすぎに感じる場面がある。関係性の側は 1兆ドルコーチ や 恐れのない組織 で補うと釣り合う。伝え方の手順は フィードバック入門 に。

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