無敗営業 チーム戦略 の書影

無敗営業 チーム戦略

オンラインとリアル ハイブリッドで勝つ

高橋浩一

トップは強い。だが着地が読めない。ばらつきを縮めて組織として勝つための論点を3つ紹介する。

✓お勧めする人

  • トップ依存から抜けたい
  • 着地が読めない
  • 営業会議を変えたい

−おすすめしない人

  • 個人の商談技術を上げたい
  • 組織の分業設計から考えたい

著者について

高橋浩一

TORiX 代表

経歴
コンペでの勝率を題材にした営業支援を手がけてきた
実績
『無敗営業』の組織版として、オンライン商談への移行で何が変わったかを扱った

日経BP / 2020年10月

目的

トップ数名は強い。だがその人が外れた月は一気に落ちる。着地が読めず、打ち手も打てない。

人材の問題ではなく、勝ち方が個人の中にしかない。本書を読む目的は、個人技の集合を組織の型に変えることにある。

論点1 トップを伸ばすより、ばらつきを縮める

個人技の集合 ばらつきが大きく、読めない 型を共有した組織 底が上がり、着地が読めるようになる トップを伸ばすより、ばらつきを縮めるほうが着地に効く 読める組織になると、打ち手を打つ時間が生まれる
個人技の集合と、型を共有した組織の成績分布。

本書の視点は組織の分布にある。ばらつきが大きいと、合計が読めない。

  • 個人技の集合 … ばらつきが大きく、着地が読めない
  • 型を共有 … 底が上がり、着地が読めるようになる

読める組織になると、打ち手を打つ時間が生まれる。期末に慌てるかどうかは、分布の形で決まっている。

いちこ

いちこ

トップをもっと伸ばすほうが合計は増えそうです。
シュン

シュン

増えるけど読めないんだ。読めないと手が打てなくて、結局落ちるんだよ。

論点2 結果を集める会議では、勝ち方は伝わらない

結果を共有する会議 今月 3件受注来月 5件見込み未達の理由を報告 何をどうやったかは誰も知らない 中身を見せ合う場 実際の提案資料を開く何と聞いて、何と返されたか次に試すことを1つ決める 型が言葉になって移る 結果だけを集める会議では、勝ち方は伝わらない
結果だけを共有する会議と、商談の中身を見せ合う場。

件数と見込みだけを共有する会議では、何をどうやったかは誰も知らない。本書が置くのは中身を開く場だ。

  • 実際の提案資料をその場で開く
  • 何と聞いて、何と返されたか
  • 次に試すことを1つ決める … ここで型が言葉になって移る

施策の効果を測る考え方は セールス・イネーブルメント のほうが体系的だ。

論点3 落ちたものを数えてから埋める

対面で得ていたもの 雑談から出る本音同席者の表情帰り際のひと言オフィスの様子 オンラインで補う手 事前に論点を送って答えを集める画面共有で一緒に資料を直す終了後に要点をその場で送る同席者それぞれに個別に確認する 落ちたものを数えてから、別の手で埋める 対面に戻すか否かではなく、何が落ちたかを特定する話
対面とオンラインで得られる情報の差。

オンライン化で失われたのは、雑談から出る本音、同席者の表情、帰り際のひと言だ。

  • 事前に論点を送って答えを集める
  • 同席者それぞれに個別に確認する … 表情の代わりになる

対面に戻すかどうかの話ではない。何が落ちたかを特定して、別の手で埋めるという順序になる。

いちこ

いちこ

オンラインだと情報が少ない気がしていました。
シュン

シュン

少ないんだよ。ただ何が足りないかを書き出すと、代わりの手が見つかるんだ。

この本の限界と、次に読む本

前著『無敗営業』が個人の技術を扱っており、本書はその組織版になる。順序としては前著が先。調査データで前提を疑うなら 営業の科学、工程の分業なら THE MODEL が隣に並ぶ。

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