トップは強い。だが着地が読めない。ばらつきを縮めて組織として勝つための論点を3つ紹介する。
✓お勧めする人
- トップ依存から抜けたい
- 着地が読めない
- 営業会議を変えたい
−おすすめしない人
- 個人の商談技術を上げたい
- 組織の分業設計から考えたい
著者について
高橋浩一
TORiX 代表
- 経歴
- コンペでの勝率を題材にした営業支援を手がけてきた
- 実績
- 『無敗営業』の組織版として、オンライン商談への移行で何が変わったかを扱った
目的
トップ数名は強い。だがその人が外れた月は一気に落ちる。着地が読めず、打ち手も打てない。
人材の問題ではなく、勝ち方が個人の中にしかない。本書を読む目的は、個人技の集合を組織の型に変えることにある。
論点1 トップを伸ばすより、ばらつきを縮める
本書の視点は組織の分布にある。ばらつきが大きいと、合計が読めない。
- 個人技の集合 … ばらつきが大きく、着地が読めない
- 型を共有 … 底が上がり、着地が読めるようになる
読める組織になると、打ち手を打つ時間が生まれる。期末に慌てるかどうかは、分布の形で決まっている。
いちこ
トップをもっと伸ばすほうが合計は増えそうです。
シュン
増えるけど読めないんだ。読めないと手が打てなくて、結局落ちるんだよ。
論点2 結果を集める会議では、勝ち方は伝わらない
件数と見込みだけを共有する会議では、何をどうやったかは誰も知らない。本書が置くのは中身を開く場だ。
- 実際の提案資料をその場で開く
- 何と聞いて、何と返されたか
- 次に試すことを1つ決める … ここで型が言葉になって移る
施策の効果を測る考え方は セールス・イネーブルメント のほうが体系的だ。
論点3 落ちたものを数えてから埋める
オンライン化で失われたのは、雑談から出る本音、同席者の表情、帰り際のひと言だ。
- 事前に論点を送って答えを集める
- 同席者それぞれに個別に確認する … 表情の代わりになる
対面に戻すかどうかの話ではない。何が落ちたかを特定して、別の手で埋めるという順序になる。
いちこ
オンラインだと情報が少ない気がしていました。
シュン
少ないんだよ。ただ何が足りないかを書き出すと、代わりの手が見つかるんだ。
この本の限界と、次に読む本
前著『無敗営業』が個人の技術を扱っており、本書はその組織版になる。順序としては前著が先。調査データで前提を疑うなら 営業の科学、工程の分業なら THE MODEL が隣に並ぶ。
Amazonで見る Amazonのアソシエイトとして、SaleStats Lab は適格販売により収入を得ています。
セールス・イネーブルメントのほかの本
- セールス・イネーブルメント 世界最先端の営業組織の作り方 山下貴宏
- 営業実行学 中内崇人