営業実行学 の書影

営業実行学

やりきる組織は、設計できる

中内崇人

施策は決めた。それでも数字が動かない。効果を測る前に実行を確かめる論点を3つ紹介する。

✓お勧めする人

  • 決めた施策が現場で消える
  • 研修や施策の効果が出ない
  • 営業会議を変えたい

−おすすめしない人

  • 商談の技術を学びたい
  • 少人数で実行の歩留まりが問題でない

著者について

中内崇人

営業組織の支援を手がける実務者

経歴
施策が現場で実行されずに終わる構造を主題に支援を行ってきた
実績
効果検証の前段にある「そもそも実行されたか」を扱った

ダイヤモンド社 / 2026年8月

目的

会議で新しい進め方を決めた。資料も配った。3か月後、数字は変わっていない。

施策が間違っていたとは限らない。そもそも実行されていない可能性がある。本書を読む目的は、そこを確かめる視点を持つことにある。

論点1 「やったけど効かなかった」の大半は、やっていない

会議で決める現場に伝わるやり方が分かる続く ここまで残るのは一部 施策が効かないのではなく、そもそも実行されていない 効果検証の前に、実行されたかどうかを確かめる必要がある 「やったけど効かなかった」の大半は、やっていない
会議で決めたことが現場で実行されずに消えていく過程。

決める → 伝わる → やり方が分かる → 続く。この各段で人数が落ちていく。

効果検証の前に、実行されたかどうかを確かめる必要がある。ここを飛ばすと、効く施策まで「効かなかった」として捨てることになる。

いちこ

いちこ

実行されたかは、どう確かめればいいですか。
シュン

シュン

件数じゃなくて「実際にやった人の数」を数えるんだ。5人中2人なら、それは施策の問題じゃないよね。

論点2 やりきられる施策には、3つの条件がある

誰がやるか決まっている 「全員で」は誰もやらない いつやるか枠がある 空いた時間にやる、は空かない やめる基準がある 効かない施策が残り続けない 決めた施策に、この3つが揃っているか 3つのどれかが欠けている施策は、着手前から実行されないと分かる
施策がやりきられるための条件。
  • 誰がやるか決まっている … 「全員で」は誰もやらない
  • いつやるか枠がある … 「空いた時間に」は空かない
  • やめる基準がある … 効かない施策が残り続けない

3つのどれかが欠けている施策は、着手前から実行されないと分かる。決める場でここを確認する。

論点3 結果が出るまで待つと、直す機会が1回しか来ない

月次で結果を見る 未達が分かるのは、もう手が打てない時点 週次で詰まりを見る 見るのは結果ではなく「予定どおり進んだか」 結果が出るまで待つと、直す機会が1回しか来ない
月次で結果を見る会議と、週次で詰まりを見る会議。

月次で結果だけ見ると、未達が分かるのはもう手が打てない時点になる。

週次で見るのは結果ではなく「予定どおり進んだか」だ。進んでいないなら、その週のうちに原因を取り除く。その施策、本当に効いたか の効果測定は、実行が担保された後の話になる。

いちこ

いちこ

週次だと、マネージャーの負担が増えませんか。
シュン

シュン

見るものを絞れば5分で終わるよ。結果を詰めるんじゃなくて、詰まりを外すだけだからね。

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