施策は決めた。それでも数字が動かない。効果を測る前に実行を確かめる論点を3つ紹介する。
✓お勧めする人
- 決めた施策が現場で消える
- 研修や施策の効果が出ない
- 営業会議を変えたい
−おすすめしない人
- 商談の技術を学びたい
- 少人数で実行の歩留まりが問題でない
著者について
中内崇人
営業組織の支援を手がける実務者
- 経歴
- 施策が現場で実行されずに終わる構造を主題に支援を行ってきた
- 実績
- 効果検証の前段にある「そもそも実行されたか」を扱った
目的
会議で新しい進め方を決めた。資料も配った。3か月後、数字は変わっていない。
施策が間違っていたとは限らない。そもそも実行されていない可能性がある。本書を読む目的は、そこを確かめる視点を持つことにある。
論点1 「やったけど効かなかった」の大半は、やっていない
決める → 伝わる → やり方が分かる → 続く。この各段で人数が落ちていく。
効果検証の前に、実行されたかどうかを確かめる必要がある。ここを飛ばすと、効く施策まで「効かなかった」として捨てることになる。
いちこ
実行されたかは、どう確かめればいいですか。
シュン
件数じゃなくて「実際にやった人の数」を数えるんだ。5人中2人なら、それは施策の問題じゃないよね。
論点2 やりきられる施策には、3つの条件がある
- 誰がやるか決まっている … 「全員で」は誰もやらない
- いつやるか枠がある … 「空いた時間に」は空かない
- やめる基準がある … 効かない施策が残り続けない
3つのどれかが欠けている施策は、着手前から実行されないと分かる。決める場でここを確認する。
論点3 結果が出るまで待つと、直す機会が1回しか来ない
月次で結果だけ見ると、未達が分かるのはもう手が打てない時点になる。
週次で見るのは結果ではなく「予定どおり進んだか」だ。進んでいないなら、その週のうちに原因を取り除く。その施策、本当に効いたか の効果測定は、実行が担保された後の話になる。
いちこ
週次だと、マネージャーの負担が増えませんか。
シュン
見るものを絞れば5分で終わるよ。結果を詰めるんじゃなくて、詰まりを外すだけだからね。
この本の限界と、次に読む本
2026年の新しい本で、事例の蓄積はこれからという段階にある。組織に型を移す設計なら セールス・イネーブルメント 世界最先端の営業組織の作り方、週次の運用なら OKR が隣に並ぶ。
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- 無敗営業 チーム戦略 高橋浩一