エッセンシャル思考 の書影

エッセンシャル思考

最少の時間で成果を最大にする

グレッグ・マキューン

全部に応えているから、どれも中途半端になる。選ぶことを技術として扱う論点を3つ紹介する。

✓お勧めする人

  • 依頼を断れない
  • 重要なことが進まない
  • 部下が抱え込んでいる

−おすすめしない人

  • 時間術のテクニックが欲しい
  • 裁量が小さく選べる余地がない

著者について

グレッグ・マキューン

スタンフォード大学で教える戦略アドバイザー

経歴
スタンフォード大学で教え、企業向けに戦略とリーダーシップの助言を行ってきた
実績
「やることを減らす」ことを技術として扱った

かんき出版 / 2014年11月

目的

依頼を断れない。会議にも出る。資料も作る。全部やっているのに、重要なものが進んでいない。

時間管理の問題ではなく、選んでいない。本書を読む目的は、選ぶことを技術として扱うことにある。

論点1 「全部やる」は選択の先送り

全部に応える どれも中途半端なまま終わる 1つに集める 1つは確実に越える 「全部やる」は選択を先送りしているだけで、選んでいない 選ばなければ、誰かの都合で選ばれることになる
労力を広く薄く配る場合と、一点に集めた場合。

6件に応えると、どれも中途半端なまま終わる。1件に集めれば、少なくとも1つは越える。

選ばなければ、誰かの都合で選ばれることになる。依頼が来た順に埋まっていく状態は、自分で決めていないのと同じだ。

いちこ

いちこ

断ると、仕事が減らされそうで怖いです。
シュン

シュン

分かるよ。ただ全部受けて全部8割だと、何で評価されるかが決まらないんだよね。

論点2 迷っている時点で、それは90点ではない

「これをやりたいか」の点数 90点 「まあやってもいい」「断りにくい」 全部ノーにする これだけ受ける 迷っている時点で、それは90点ではない 60〜80点を積むから、90点のものに割く時間が無くなる
引き受ける基準を90点に置く。

本書の基準は明快だ。「これをやりたいか」が90点未満なら全部ノーにする。

  • 「まあやってもいい」「断りにくい」 … 全部ノー
  • 90点以上 … これだけ受ける

60〜80点を積むから、90点のものに割く時間が無くなる。迷っている時点で90点ではない、というのが判定になる。

論点3 断るのではなく、判断を返す

「できません」 関係が切れる 「いまは手一杯で」 空いたらやる約束になる 「Aを止めればできます。どちらを優先しますか」 相手に判断が戻る 断るのではなく、優先順位の判断を相手に返す
断る言い方を、優先順位の提示に置き換える。

「できません」は関係が切れる。「いまは手一杯で」は空いたらやる約束になる。

「Aを止めればできます。どちらを優先しますか」なら、判断が相手に戻る。断るのではなく優先順位を見せる形にする。

次に依頼が来たら、受けるか断るかではなく「何を後ろに倒せばできるか」を1つ添えて返す。
いちこ

いちこ

自分で決めなくていいんですね。
シュン

シュン

優先順位は本来その人のものだからね。こちらが抱え込むと、判断材料が相手に渡らないんだ。

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