全部に応えているから、どれも中途半端になる。選ぶことを技術として扱う論点を3つ紹介する。
✓お勧めする人
- 依頼を断れない
- 重要なことが進まない
- 部下が抱え込んでいる
−おすすめしない人
- 時間術のテクニックが欲しい
- 裁量が小さく選べる余地がない
著者について
グレッグ・マキューン
スタンフォード大学で教える戦略アドバイザー
- 経歴
- スタンフォード大学で教え、企業向けに戦略とリーダーシップの助言を行ってきた
- 実績
- 「やることを減らす」ことを技術として扱った
目的
依頼を断れない。会議にも出る。資料も作る。全部やっているのに、重要なものが進んでいない。
時間管理の問題ではなく、選んでいない。本書を読む目的は、選ぶことを技術として扱うことにある。
論点1 「全部やる」は選択の先送り
6件に応えると、どれも中途半端なまま終わる。1件に集めれば、少なくとも1つは越える。
選ばなければ、誰かの都合で選ばれることになる。依頼が来た順に埋まっていく状態は、自分で決めていないのと同じだ。
いちこ
断ると、仕事が減らされそうで怖いです。
シュン
分かるよ。ただ全部受けて全部8割だと、何で評価されるかが決まらないんだよね。
論点2 迷っている時点で、それは90点ではない
本書の基準は明快だ。「これをやりたいか」が90点未満なら全部ノーにする。
- 「まあやってもいい」「断りにくい」 … 全部ノー
- 90点以上 … これだけ受ける
60〜80点を積むから、90点のものに割く時間が無くなる。迷っている時点で90点ではない、というのが判定になる。
論点3 断るのではなく、判断を返す
「できません」は関係が切れる。「いまは手一杯で」は空いたらやる約束になる。
「Aを止めればできます。どちらを優先しますか」なら、判断が相手に戻る。断るのではなく優先順位を見せる形にする。
次に依頼が来たら、受けるか断るかではなく「何を後ろに倒せばできるか」を1つ添えて返す。
いちこ
自分で決めなくていいんですね。
シュン
優先順位は本来その人のものだからね。こちらが抱え込むと、判断材料が相手に渡らないんだ。
この本の限界と、次に読む本
繰り返しが多く、裁量のある立場を前提にしている。選べる余地が小さい人には使いにくい。何を問いにするかなら イシューからはじめよ、仕事の作法なら コンサル一年目が学ぶこと が隣に並ぶ。
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