インサイドセールス究極の営業術 の書影

インサイドセールス究極の営業術

最小の労力で、ズバ抜けて成果を出す営業組織に変わる

水嶋玲以仁

件数は出ている。それでも商談が薄い。運用の線引きを決め直す論点を3つ紹介する。

✓お勧めする人

  • インサイドセールスを立ち上げた
  • 渡される商談が薄い
  • 件数KPIから抜けたい

−おすすめしない人

  • 分業そのものの設計から考えたい
  • 既存深耕が中心

著者について

水嶋玲以仁

インサイドセールス組織の立ち上げ実務者

経歴
デル → マイクロソフト → グーグルでインサイドセールスの組織立ち上げと運用を担当
実績
日本企業への導入を前提に運用の勘所を整理した

ダイヤモンド・ビジネス企画 / 2018年12月

目的

インサイドセールスを置いた。商談設定数は達成している。だが渡された商談が薄く、現場から不満が出る。

能力の問題ではなく、渡す条件が決まっていない。本書を読む目的は、運用の線を具体的に引くことにある。

論点1 渡す条件を、文で決めておく

インサイドセールス 接触して、状況を聞く フィールドセールス 提案して、決める 渡す条件を文で決めておく 課題が言語化されている / 決裁の流れが分かっている / 時期の目処がある 条件が曖昧だと、件数を作るための引き渡しが起きる
インサイドセールスとフィールドセールスの引き渡し条件。

条件が曖昧だと、件数を作るための引き渡しが起きる。本書は渡す条件を文で置くことを勧める。

  • 課題が言語化されている
  • 決裁の流れが分かっている
  • 時期の目処がある

この3つを満たさない接触は、まだ渡さない。件数は減るが、後工程の無駄が消える。

いちこ

いちこ

条件を厳しくすると、件数が落ちますよね。
シュン

シュン

落ちるね。でも薄い商談に訪問する時間のほうが高いんだ。どっちが損かという話だよ。

論点2 架電数より、つながる確率

架電数で管理する 1日 60件 話せたのは 6件 数は達成、中身は見えない 接続率で管理する 時間帯・相手・名乗り方を変える 30件で 9件話せる 件数を半分にして成果は増える 架電数を増やすより、つながる確率を上げるほうが速い 件数KPIは、この工夫を見えなくする
架電数で管理する場合と、接続率で管理する場合。

1日60件かけて話せたのが6件なら、数は達成でも中身は見えていない。

時間帯・相手・名乗り方を変えて30件で9件話せるなら、件数を半分にして成果は増える。件数KPIはこの工夫を見えなくする。そのKPI、本当に成果につながるか に数字の見分け方がある。

論点3 「今は不要」は「ずっと不要」ではない

「今は不要」 リストから外す 他社が入る 3か月後6か月後期が替わる 時期を置いて、状況が変わったかだけ確かめる 「今は不要」は「ずっと不要」ではない 断られた相手は、すでに接触済みという資産になっている
一度断られた相手を、時期を置いて再度当てる。

断られてリストから外すと、その間に他社が入る。

3か月後、6か月後、期が替わるタイミングで、状況が変わったかだけ確かめる。断られた相手は、すでに接触済みという資産になっている。

過去1年の「今は不要」を数えてみる。新規リストより母数が大きいことがある。
いちこ

いちこ

一度断られると、気まずくて連絡しづらいです。
シュン

シュン

売り込みに行くわけじゃないからね。「状況変わりましたか」だけなら、相手も答えやすいよ。

この本の限界と、次に読む本

2018年の本でツールの記述は古い。運用の線引きの部分だけ取る読み方になる。日本企業での組織づくりなら インサイドセールス、当てる順番なら インテントセールス が隣に並ぶ。

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