件数は出ている。それでも商談が薄い。運用の線引きを決め直す論点を3つ紹介する。
✓お勧めする人
- インサイドセールスを立ち上げた
- 渡される商談が薄い
- 件数KPIから抜けたい
−おすすめしない人
- 分業そのものの設計から考えたい
- 既存深耕が中心
著者について
水嶋玲以仁
インサイドセールス組織の立ち上げ実務者
- 経歴
- デル → マイクロソフト → グーグルでインサイドセールスの組織立ち上げと運用を担当
- 実績
- 日本企業への導入を前提に運用の勘所を整理した
目的
インサイドセールスを置いた。商談設定数は達成している。だが渡された商談が薄く、現場から不満が出る。
能力の問題ではなく、渡す条件が決まっていない。本書を読む目的は、運用の線を具体的に引くことにある。
論点1 渡す条件を、文で決めておく
条件が曖昧だと、件数を作るための引き渡しが起きる。本書は渡す条件を文で置くことを勧める。
- 課題が言語化されている
- 決裁の流れが分かっている
- 時期の目処がある
この3つを満たさない接触は、まだ渡さない。件数は減るが、後工程の無駄が消える。
いちこ
条件を厳しくすると、件数が落ちますよね。
シュン
落ちるね。でも薄い商談に訪問する時間のほうが高いんだ。どっちが損かという話だよ。
論点2 架電数より、つながる確率
1日60件かけて話せたのが6件なら、数は達成でも中身は見えていない。
時間帯・相手・名乗り方を変えて30件で9件話せるなら、件数を半分にして成果は増える。件数KPIはこの工夫を見えなくする。そのKPI、本当に成果につながるか に数字の見分け方がある。
論点3 「今は不要」は「ずっと不要」ではない
断られてリストから外すと、その間に他社が入る。
3か月後、6か月後、期が替わるタイミングで、状況が変わったかだけ確かめる。断られた相手は、すでに接触済みという資産になっている。
過去1年の「今は不要」を数えてみる。新規リストより母数が大きいことがある。
いちこ
一度断られると、気まずくて連絡しづらいです。
シュン
売り込みに行くわけじゃないからね。「状況変わりましたか」だけなら、相手も答えやすいよ。
この本の限界と、次に読む本
2018年の本でツールの記述は古い。運用の線引きの部分だけ取る読み方になる。日本企業での組織づくりなら インサイドセールス、当てる順番なら インテントセールス が隣に並ぶ。
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インサイドセールスのほかの本
- インサイドセールス 茂野明彦