ヒアリングはしている。だが聞けていない。質問を増やす前に聞き方を変える論点を3つ紹介する。
✓お勧めする人
- ヒアリングしたのに提案がずれる
- 質問の型は持っているが深まらない
- 部下の面談を見る立場
−おすすめしない人
- 質問の型そのものを学びたい
- BtoBの事例が欲しい
著者について
ケイト・マーフィ
ジャーナリスト
- 経歴
- ニューヨーク・タイムズなどに寄稿
- 実績
- 聞くことを専門にする人々への取材と、心理学・神経科学の研究をもとに執筆
目的
ヒアリング項目は埋めた。質問もたくさんした。それでも提案を出すと「そこじゃない」と言われる。
質問が足りないのではなく、聞いている間に答えを探している。本書を読む目的は、聞く側の構えそのものを変えることにある。
論点1 言いにくいことは、話の終わりに置かれる
相手が話している間に、頭の中では次の提案を組み立てている。すると後半はほぼ聞いていない。
だが言いにくいことほど、話の終わりのほうに置かれる。本題が最後の一文に出ることは多い。
いちこ
次に何を聞くかを考えてしまいます。
シュン
みんなそうなんだ。考えるのをやめると、最後のひと言が拾えるようになるよ。
論点2 沈黙は、相手が考えている時間
相手が黙ったときにすぐ次の質問をすると、浅い答えのまま進む。
黙ったまま数秒待つと、本当の理由が出てくることがある。沈黙は気まずさではなく、相手が考えている時間だ。
次の商談で、相手が黙ったら3秒だけ数えてみる。こちらが埋めなければ、相手が続きを話し始めることが多い。
論点3 「わかります」は、確かめていないという意味になりうる
自分の経験に当てはめて理解すると、提案がずれていても気づかない。
「◯◯という理解で合っていますか」と言い直して返す。違っていれば相手が直してくれる。提案書を作る前に直すのが一番安い。
いちこ
言い直すと、理解力が無いと思われませんか。
シュン
逆だよ。ちゃんと聞いてくれていると伝わるんだ。ずれた提案を出すほうが信用を失うからね。
この本の限界と、次に読む本
ジャーナリストの取材をもとにした読み物で、商談の手順書ではない。日常の会話が題材になる。質問の型なら 大型商談を成約に導く「SPIN」営業術、対話の場づくりなら ヤフーの1on1 が隣に並ぶ。
Amazonで見る Amazonのアソシエイトとして、SaleStats Lab は適格販売により収入を得ています。
ヒアリングのほかの本
- 大型商談を成約に導く「SPIN」営業術 ニール・ラッカム
- 無敗営業 高橋浩一