LISTEN の書影

LISTEN

知性豊かで創造力がある人になれる

ケイト・マーフィ

ヒアリングはしている。だが聞けていない。質問を増やす前に聞き方を変える論点を3つ紹介する。

✓お勧めする人

  • ヒアリングしたのに提案がずれる
  • 質問の型は持っているが深まらない
  • 部下の面談を見る立場

−おすすめしない人

  • 質問の型そのものを学びたい
  • BtoBの事例が欲しい

著者について

ケイト・マーフィ

ジャーナリスト

経歴
ニューヨーク・タイムズなどに寄稿
実績
聞くことを専門にする人々への取材と、心理学・神経科学の研究をもとに執筆

日経BP / 2021年8月

目的

ヒアリング項目は埋めた。質問もたくさんした。それでも提案を出すと「そこじゃない」と言われる。

質問が足りないのではなく、聞いている間に答えを探している。本書を読む目的は、聞く側の構えそのものを変えることにある。

論点1 言いにくいことは、話の終わりに置かれる

答えを準備しながら聞く 相手が話している 頭の中では次の提案を組み立てている 後半はほぼ聞いていない 最後まで聞く 相手が話している(最後の一文に本題が出ることが多い) 言いにくいことほど、話の終わりのほうに置かれる
答えを準備しながら聞く状態と、最後まで聞く状態。

相手が話している間に、頭の中では次の提案を組み立てている。すると後半はほぼ聞いていない。

だが言いにくいことほど、話の終わりのほうに置かれる。本題が最後の一文に出ることは多い。

いちこ

いちこ

次に何を聞くかを考えてしまいます。
シュン

シュン

みんなそうなんだ。考えるのをやめると、最後のひと言が拾えるようになるよ。

論点2 沈黙は、相手が考えている時間

沈黙を埋める 相手が黙る こちらが次の質問をする 浅い答えで進む 数秒待つ 相手が黙る 黙ったまま待つ 本当の理由が出る 沈黙は気まずさではなく、相手が考えている時間
沈黙をすぐ埋める場合と、数秒待つ場合。

相手が黙ったときにすぐ次の質問をすると、浅い答えのまま進む。

黙ったまま数秒待つと、本当の理由が出てくることがある。沈黙は気まずさではなく、相手が考えている時間だ。

次の商談で、相手が黙ったら3秒だけ数えてみる。こちらが埋めなければ、相手が続きを話し始めることが多い。

論点3 「わかります」は、確かめていないという意味になりうる

分かったつもりで進む 「なるほど、わかります」 自分の経験に当てはめて理解 提案がずれていても気づかない 言い直して確かめる 「◯◯という理解で合ってますか」 違っていれば相手が直してくれる ここで直すのが一番安い 「わかります」は、確かめていないという意味になりうる 提案書を作る前に、一度言い直して返す
分かったつもりで進む場合と、言い直して確かめる場合。

自分の経験に当てはめて理解すると、提案がずれていても気づかない。

「◯◯という理解で合っていますか」と言い直して返す。違っていれば相手が直してくれる。提案書を作る前に直すのが一番安い。

いちこ

いちこ

言い直すと、理解力が無いと思われませんか。
シュン

シュン

逆だよ。ちゃんと聞いてくれていると伝わるんだ。ずれた提案を出すほうが信用を失うからね。

この本の限界と、次に読む本

ジャーナリストの取材をもとにした読み物で、商談の手順書ではない。日常の会話が題材になる。質問の型なら 大型商談を成約に導く「SPIN」営業術、対話の場づくりなら ヤフーの1on1 が隣に並ぶ。

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