新トークスクリプトの効果を「気のせい」と見分ける
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この記事で扱う統計知識
新トークスクリプトの効果を「気のせい」と見分ける
新しいトークスクリプトを作った。
試しに数人のメンバーで使ってもらったら、受注率が上がった気がする。
従来20%くらいだったのが、新トークでは28%。
「これは効く。全員に展開しよう。」
でも、使ったのは数人・商談も十数件ずつ。
この8ポイントの差は、新トークの力なのか、たまたま調子が良かっただけなのか。
いちこ
シュン
「気のせい」と本物を分ける
従来トークと新トークで、受注率(または受注額)に差があるかを検定する。商談数が少ないと、差があっても「偶然の範囲」と出る(=まだ判断できない)。
- 見た目は8ポイント改善。だが各十数件では偶然の範囲に収まりやすい。
- 差が本物かは検定で判定。足りなければ商談数を積む。
- 「効果なし」と「まだ分からない」は違う。判断保留も立派な判断。
注意
・少数の“上がった”で全社展開しない ・偶然か本物かは検定で分ける ・判断に足る商談数を積む
会議での声かけ例
「新トーク、良さそうだね。ただ十数件だと偶然かもしれない。もう少し商談を積んで、差が本物か確かめてから展開しよう。」
「“効かない”んじゃなくて“まだ判断できない”だけ。あと◯件たまったら再判定しよう。」
なぜ「検定+検出力」なのか
受注率の差が偶然かは検定で分かる。ただし商談数が少ないと、本当に効果があっても見逃す(第2種の過誤)。だから「有意差なし=効果なし」ではない。十分な商談数(検出力)を確保してから結論づける。
いちこ
シュン
生成AIとの対話例
新トークスクリプトの効果を検証したい。 ・従来トーク: 40商談で8受注(受注率20%) ・新トーク: 25商談で7受注(受注率28%) この差は統計的に有意?割合の差の検定でp値と結論を。有意でない場合、あと何件あれば判断できそうかも教えて。
生成AIに渡せば10秒で計算できる。手計算は不要。
ポイント
少数の「上がった」は偶然かもしれない。 検定で本物か確かめ、足りなければ商談を積む。
まとめ
まとめ
・少数の改善で全社展開しない ・偶然か本物かは検定で分ける ・「有意差なし」≠「効果なし」。商談数を積む
施策の効果検証の全体像は、課題ガイド「その施策、本当に効いたか」にまとめている。
いちこ
- 2つの割合を比べる(A/Bテスト) ― 受注率の差が偶然かを検定
- 検定の2つの過誤と検出力 ― 見逃し(第2種)を避ける
- t検定 ― 受注額など平均で比べる場合
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