2つの割合を比べる(A/Bテスト)
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この記事で扱う統計知識
2つの割合を比べる ― 営業マネジャーのための「母比率の差の検定」(A/Bテスト)
1. この記事で学べること
ポイント
・2グループの割合の差を検定できる ・A/Bテストの判定に直結する ・差の区間推定もあわせて押さえる
2. エピローグ
スマホの2つのニュースアプリを使っている。
通知をタップして開く割合が、なんとなくA社のほうが高い気がする。
でも、通知の数もタップした数も日によって違う。
「開く割合が高い」というのは、本当の差なのか、たまたまなのか。
いちこ
シュン
クーポンでも同じだ。
デザインの違う2種類のクーポンを配って、使われた割合を比べたい。
片方が少し高くても、配った枚数が違えば単純比較はできない。
この差が「意味のある差」かを確かめたい。
いちこ
シュン
アプリのタップ率も、クーポンの利用率も、知りたいのは「2つの割合に本当に差があるか」だ。
これを判定するのが母比率の差の検定だ。
3. 母比率の差の検定とは何か
2つの母集団の比率(割合)に差があると言えるかを調べる検定だ。「差がない(p1 = p2)」を帰無仮説に置く。
1グループの割合を扱う母比率の検定を、2グループの比較に拡張したものだ。
標本サイズが十分大きいとき、割合の差が正規分布に近づくことを使ってzで判定する。
この正規近似の背景は二項分布にある。
ポイント
帰無仮説は「2つの割合は等しい」。 差÷差の標準誤差=zで判定。 A/Bテストの土台になる。
4. 図で見る
営業で、2つのメール件名の開封率を比べてみる。
件名Aは200通中50通開封(25%)、件名Bは200通中70通開封(35%)。
- 見た目の差は10ポイント。各200通なので、偶然の範囲かをzで確かめる。
- z=差÷差の標準誤差。|z|が1.96を超えれば有意差あり(この例は有意)。
- 差の95%信頼区間も出すと、「10ポイント差」がどのくらいの幅を持つかわかる。
覚えておきたいのは2つ。
① 割合の差は、各グループの件数(n)込みで判定する。
② 件数が少ないと、大きな差でも有意にならないことがある。
1グループの割合の検定は母比率の検定に戻ると整理できる。
注意
・割合差だけで勝ち負けを決めない ・各グループの件数を必ず見る ・nが小さいと差は出にくい
5. 計算式
シュン
いちこ
母比率の差の検定統計量(プールした比率 p̂ を使う)
- : 各グループの標本比率
- : 2群をあわせたプール比率、: 各件数
差の信頼区間では、プールせず各群の分散を使う点に注意する。
生成AIに渡せば10秒で計算できる。手計算は不要。
6. まとめ
まとめ
・2つの母比率の差を検定する ・差÷差の標準誤差=zで判定 ・A/Bテストの判定に直結
1グループは母比率の検定、間違え方は
いちこ
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