ブルー・オーシャン戦略 の書影

ブルー・オーシャン戦略

競争のない世界を創造する

W・チャン・キム・レネ・モボルニュ

同じ土俵で努力しても、差はすぐ埋まる。競う場所そのものを選び直す論点を3つ紹介する。

✓お勧めする人

  • 比較表と値引きから抜けたい
  • 商材の位置づけを考える立場
  • 新しい提案軸を探している

−おすすめしない人

  • 今期の商談を動かす手が欲しい
  • 日本企業の事例が読みたい

著者について

W・チャン・キム・レネ・モボルニュ

INSEAD 教授

経歴
ともにINSEADで競争戦略を研究してきた
実績
100年以上・30業種にわたる事例を分析し、新しい市場を作る企業の共通点を取り出した

ダイヤモンド社 / 2015年9月(新版)

目的

機能を足した。価格も合わせた。それでも比較表の中に並べられ、最後は値引きで決まる。

努力が足りないのではなく、同じ土俵にいる。本書を読む目的は、競う場所を選び直す発想を持つことにある。

論点1 勝ち方ではなく、競う場所を変える

同じ土俵で競う 同じ指標で比べられ、価格で削り合う 違う土俵を作る ここに立つ 比べる指標そのものを変える 勝ち方を工夫するのではなく、競う場所を選び直す 同じ土俵にいる限り、努力の差はすぐ埋められる
同じ土俵で競う場合と、違う土俵を作る場合。

同じ指標で比べられている限り、努力の差はすぐ埋められる。本書が勧めるのは比べる指標そのものを変えることだ。

営業の現場でも、比較表に載る項目で戦っている限り値引き競争から抜けられない。載っていない軸を持ち込めるかが分かれ目になる。

いちこ

いちこ

比較表の項目は、顧客が決めてきますよね。
シュン

シュン

決まってから入るとそうなるんだ。決まる前に入れば、項目のほうを作れるんだよ。

論点2 増やす前に、取り除く

取り除く 業界で当然とされているが、本当は要らないもの 減らす 過剰に作り込んでいるもの 増やす 足りていないもの 付け加える 業界に無かったもの 上2つから先に考えるのが要点
取り除く・減らす・増やす・付け加えるの4操作。

本書の枠組みは4つだが、要点は上2つから先に考えることにある。

  • 取り除く … 業界で当然とされているが、本当は要らないもの
  • 減らす … 過剰に作り込んでいるもの
  • 増やす / 付け加える … その後で考える

増やす発想だけだと、機能が増えてコストも上がり、結局同じ土俵の上位互換にしかならない。

論点3 外側の層に聞く

今の顧客 奪い合っている層 検討したが、やめた層 何が障害だったかを聞ける 検討にすら入らない層 なぜ必要ないと思っているか 外側の層に聞くと、業界の「当然」が見えてくる 既存顧客だけに聞くと、今の土俵の改善案しか出てこない
既存顧客の外側にいる層に目を向ける。

既存顧客だけに聞くと、今の土俵の改善案しか出てこない。

  • 検討したがやめた層 … 何が障害だったかを聞ける
  • 検討にすら入らない層 … なぜ必要ないと思っているか

外側に聞くと、業界の「当然」が見えてくる。一人を深く掘る手順は 実践 顧客起点マーケティング が具体的だ。

いちこ

いちこ

買わなかった人に聞くのは、気が重いです。
シュン

シュン

気は重いけどね。受注した理由より、断った理由のほうが情報量が多いんだ。

この本の限界と、次に読む本

成功事例を後から説明する形が中心で、再現の手順としては弱い。事例の選び方への批判もある。構造から見るなら 競争の戦略、戦略の組み立てなら 良い戦略、悪い戦略 が隣に並ぶ。

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