キャズム の書影

キャズム

新商品をブレイクさせる「超」マーケティング理論

ジェフリー・ムーア

初期の評判は良かった。そこから広がらない。買う理由が入れ替わる地点を扱う論点を3つ紹介する。

✓お勧めする人

  • 初期の手応えから先が伸びない
  • 新商材の立ち上げを担当する
  • 業界を絞るか迷っている

−おすすめしない人

  • 成熟した商材だけを扱う
  • すぐ使える商談技術が欲しい

著者について

ジェフリー・ムーア

ハイテク企業向けコンサルタント

経歴
新商品が初期市場から主流市場へ移る過程を長年研究してきた
実績
その断絶を「キャズム」と名付けた原典にあたる

翔泳社 / 2014年10月(Ver.2)

目的

最初の数社は喜んで導入してくれた。事例も作った。それなのに、そこから先の商談が進まない。

売り方が悪くなったのではなく、相手が入れ替わった。本書を読む目的は、その断絶に名前をつけて備えることにある。

論点1 初期の好評は、そのまま広がらない

溝 初期市場 新しさ自体が価値 主流市場 失敗しないことが価値 初期の好評がそのまま広がらないのは、買う理由が入れ替わるから
普及段階と、初期市場と主流市場の間にある溝。

本書の中心は、初期市場と主流市場の間にある溝だ。

  • 初期市場 … 新しさ自体が価値
  • 主流市場 … 失敗しないことが価値

この2つは連続していない。初期の手応えを根拠に計画を立てると、溝の手前で止まる。

いちこ

いちこ

最初に売れたなら、同じやり方でいけそうに思えます。
シュン

シュン

そこが罠なんだよね。最初に買った人は「新しいから」買ってるから、次の人とは理由が違うんだ。

論点2 「革新性」の次は「安心」で選ばれる

初期に買った人 新しさに価値を感じる多少の不便は自分で埋める前例が無くても決められる この層の声は「いける」と響く 次に買ってほしい人 失敗しないことが最優先他社の導入実績を見る社内に説明できる理由が要る 同じ売り方では届かない 「革新性」で売れた相手の次は、「安心」で選ぶ相手になる
初期の顧客と主流の顧客では、購入の決め手が違う。

初期の顧客は多少の不便を自分で埋め、前例が無くても決められる。次の層は他社の導入実績を見て、社内に説明できる理由を探す。

同じ売り方では届かない。事例の見せ方も、保証の作り方も、別物になる。

論点3 数より、どの範囲で濃く取ったか

広く薄く攻める どの業界でも「初導入」のままになる 1つに集中する 同じ業界 「同業の3社が使っている」が言える 主流の層が欲しいのは、自分と同じ立場の導入実績 数より、どの範囲で濃く取ったかが効く
広く薄く攻める場合と、1つの領域に集中する場合。

業界をまたいで広く取ると、どの業界でも「初導入」のままになる。

1つの業界に集中すれば「同業の3社が使っている」と言える。主流の層が欲しいのは、自分と同じ立場の導入実績だ。

今の導入社数を業界で分けてみる。どこにも3社以上固まっていないなら、分散しすぎている可能性がある。
いちこ

いちこ

業界を絞ると、機会が減る気がします。
シュン

シュン

短期は減るね。ただ絞らないと「初めての導入」を毎回説得することになるんだ。

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