1分で話せ の書影

1分で話せ

世界のトップが絶賛した大事なことだけシンプルに伝える技術

伊藤羊一

丁寧に説明したのに決まらない。理解ではなく行動をゴールに置き直すための論点を3つ紹介する。

✓お勧めする人

  • 説明が長いと言われる
  • 社内で案を通す
  • 若手にプレゼンを教える

−おすすめしない人

  • 文書の構造から学びたい
  • スライドの作り方を知りたい

著者について

伊藤羊一

武蔵野大学アントレプレナーシップ学部長

経歴
日本興業銀行 → プラス → ヤフー アカデミア学長 → 武蔵野大学 学部長
実績
社内外で多数のプレゼン指導にあたった経験から本書を執筆

SBクリエイティブ / 2018年3月

目的

背景から丁寧に説明した。質問にも全部答えた。相手は「わかりました」と言った。それで終わった。

伝わっていないのではなく、理解をゴールにしている。本書を読む目的は、相手が動くところまでを話の設計に入れることにある。

論点1 1分で話せる形が骨格になる

結論「Aで進めたい」 なぜなら①なぜなら②なぜなら③ 細部・経緯・補足は、聞かれてから出す 1分で話せる形が骨格。足りなければ相手が質問してくれる
結論と根拠3つで話を組み立てる。

本書の型は単純だ。結論を置き、「なぜなら」を3つ続ける。細部・経緯・補足は、聞かれてから出す。

  • 1分で話せる … 骨格が立っている
  • 1分で話せない … 自分でも結論が決まっていない

足りなければ相手が質問してくれる。先回りして全部入れるから長くなる。

いちこ

いちこ

1分だと、説明しきれない気がします。
シュン

シュン

説明しきらなくていいんだ。相手が聞きたくなる形にしておくほうが、結果的に伝わるよ。

論点2 丁寧に積み上げている間に、集中は落ちる

聞き手の集中 話し始めてからの時間 ここに結論を置く ここに置いても届かない 丁寧に積み上げている間に、聞く側の集中は落ちていく
聞き手の集中は時間とともに落ちる。結論を置く位置が変わる。

聞き手の集中は話し始めが最も高い。そこに結論を置く。終盤に置いても、そのときには届かなくなっている。

経緯から積み上げる話し方は、話し手にとっては誠実だが、聞き手にとっては待ち時間になる。文書として組む型は ロジカル・シンキング のほうが詳しい。

論点3 理解と行動は別

伝わって終わる 正確に説明する 「わかりました」 何も起きない 理解と行動は別 動くところまで設計する 何をしてほしいか イメージが湧く形で その場で決まる 話のゴールは理解ではなく、相手が動くこと
伝わって終わる話と、相手が動くところまで設計した話。

正確に説明して「わかりました」をもらっても、何も起きないことがある。本書が置くゴールは相手が動くことだ。

  • 何をしてほしいかを言う
  • イメージが湧く形で言う … やっている場面が浮かぶかどうか
次の提案の最後に「このあと何をしてほしいか」を一文だけ足す。入っていない資料が多い。
いちこ

いちこ

「ご検討ください」で終わっていました。
シュン

シュン

それだと何をすればいいか分からないんだよね。「まず情シスに共有してほしい」まで言うと動くよ。

この本の限界と、次に読む本

薄く、繰り返しも多い。型の提示に徹した本なので、理屈から入りたい人には物足りない。文書の構造なら ロジカル・シンキング、スライドの作り方なら プレゼンテーションZen が隣に並ぶ。

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