図解人材マネジメント入門 の書影

図解人材マネジメント入門

人事の基礎をゼロからおさえておきたい人のための「理論と実践」100のツボ

坪谷邦生

評価だけ直そうとして詰まる。採用・配置・育成との繋がりを掴む論点を3つ紹介する。

✓お勧めする人

  • 評価の不満が毎期出る
  • 人事の全体像を押さえたい
  • 制度の話を人事と詰めたい

−おすすめしない人

  • 面談の技術を学びたい
  • 1つの論点を深く掘りたい

著者について

坪谷邦生

人事制度の設計・運用支援

経歴
リクルートマネジメントソリューションズなどで人事制度の設計と運用に携わった
実績
人事の全領域を100の論点に分けて整理した

ディスカヴァー・トゥエンティワン / 2020年5月

目的

評価の不満を減らしたい。項目を見直した。だが根本的には変わらず、毎期同じ不満が出る。

評価が悪いのではなく、他の部分と噛み合っていない。本書を読む目的は、人事の全体像の中で位置を掴むことにある。

論点1 評価だけを直そうとしても噛み合わない

採用配置育成評価 評価の結果が、次の採用と配置に戻る 評価だけを直そうとしても、他と噛み合わない 「評価が不公平」の原因が、配置や採用側にあることは多い どこを触ると、どこに影響するかを知ってから動かす
採用から配置・育成・評価までが繋がっている。

採用 → 配置 → 育成 → 評価。そして評価の結果が次の採用と配置に戻る。

「評価が不公平」の原因が配置や採用の側にあることは多い。難しい市場に置かれていれば、何で測っても不利になる。

いちこ

いちこ

配置の話は、こちらでは決められません。
シュン

シュン

決められなくても、原因がそこにあると分かれば言えるよね。評価の項目をいじり続けるより早いんだ。

論点2 制度の問題か、運用の問題か

制度の問題 評価項目が成果だけ 等級の定義が無い 人事に持ち込む話 運用の問題 面談が形だけになっている 期中に一度も触れない 自分の範囲で直せる話 「制度が悪い」で止まると、動かせる部分まで止まる 不満の原因がどちらにあるかを、先に切り分ける
制度の設計と現場の運用のどちらに問題があるかを切り分ける。
  • 制度の問題 … 評価項目が成果だけ、等級の定義が無い → 人事に持ち込む
  • 運用の問題 … 面談が形だけ、期中に一度も触れない → 自分の範囲で直せる

「制度が悪い」で止めると、動かせる部分まで止まる。先に切り分ける。

論点3 運用しているのは、現場の管理職

人事部 … 仕組みを作る 現場の管理職 … 実際に運用する 評価する・配置する・育てる・辞めさせない 制度が同じでも、運用する人で結果は大きく変わる 人材マネジメントは人事部の仕事ではなく、管理職の仕事になっている
人事部ではなく現場の管理職が実行者になっている。

人事部は仕組みを作るが、評価する・配置する・育てるのは現場の管理職だ。

制度が同じでも、運用する人で結果は大きく変わる。人材マネジメントは人事部の仕事ではなく、管理職の仕事になっている。

いちこ

いちこ

人事の仕事だと思っていました。
シュン

シュン

制度を作るのは人事だけどね。使うのはこちらだから、使い方の責任はこちらにあるんだ。

この本の限界と、次に読む本

100のツボという構成で、1つあたりの記述は浅い。辞書的に引く使い方が合う。面談の手順なら フィードバック入門、制度の思想なら ワーク・ルールズ! が隣に並ぶ。

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この本の考え方を、統計で検証する側の記事です。

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