評価だけ直そうとして詰まる。採用・配置・育成との繋がりを掴む論点を3つ紹介する。
✓お勧めする人
- 評価の不満が毎期出る
- 人事の全体像を押さえたい
- 制度の話を人事と詰めたい
−おすすめしない人
- 面談の技術を学びたい
- 1つの論点を深く掘りたい
著者について
坪谷邦生
人事制度の設計・運用支援
- 経歴
- リクルートマネジメントソリューションズなどで人事制度の設計と運用に携わった
- 実績
- 人事の全領域を100の論点に分けて整理した
目的
評価の不満を減らしたい。項目を見直した。だが根本的には変わらず、毎期同じ不満が出る。
評価が悪いのではなく、他の部分と噛み合っていない。本書を読む目的は、人事の全体像の中で位置を掴むことにある。
論点1 評価だけを直そうとしても噛み合わない
採用 → 配置 → 育成 → 評価。そして評価の結果が次の採用と配置に戻る。
「評価が不公平」の原因が配置や採用の側にあることは多い。難しい市場に置かれていれば、何で測っても不利になる。
いちこ
配置の話は、こちらでは決められません。
シュン
決められなくても、原因がそこにあると分かれば言えるよね。評価の項目をいじり続けるより早いんだ。
論点2 制度の問題か、運用の問題か
- 制度の問題 … 評価項目が成果だけ、等級の定義が無い → 人事に持ち込む
- 運用の問題 … 面談が形だけ、期中に一度も触れない → 自分の範囲で直せる
「制度が悪い」で止めると、動かせる部分まで止まる。先に切り分ける。
論点3 運用しているのは、現場の管理職
人事部は仕組みを作るが、評価する・配置する・育てるのは現場の管理職だ。
制度が同じでも、運用する人で結果は大きく変わる。人材マネジメントは人事部の仕事ではなく、管理職の仕事になっている。
いちこ
人事の仕事だと思っていました。
シュン
制度を作るのは人事だけどね。使うのはこちらだから、使い方の責任はこちらにあるんだ。
この本の限界と、次に読む本
100のツボという構成で、1つあたりの記述は浅い。辞書的に引く使い方が合う。面談の手順なら フィードバック入門、制度の思想なら ワーク・ルールズ! が隣に並ぶ。
Amazonで見る Amazonのアソシエイトとして、SaleStats Lab は適格販売により収入を得ています。
自社の数字で確かめる
この本の考え方を、統計で検証する側の記事です。
評価と制度のほかの本
- ワーク・ルールズ! ラズロ・ボック
- ジョブ型人事制度の教科書 柴田彰・加藤守和