ワーク・ルールズ! の書影

ワーク・ルールズ!

君の生き方とリーダーシップを変える

ラズロ・ボック

評価のたびに不満が出る。基準は示しているはずなのに。納得が何から生まれるのかを考える論点を3つ紹介する。

✓お勧めする人

  • 評価のたびに不満が出る
  • 制度を作る立場にいる
  • 研修の効き目に疑問がある

−おすすめしない人

  • 個別の面談技術を学びたい
  • 少人数で制度を持たない組織

著者について

ラズロ・ボック

元・Google 人事担当上級副社長

経歴
Googleで人事部門(People Operations)の責任者を10年以上務めた
実績
採用・評価・報酬の仕組みを社内データの検証を通じて作り替えた

東洋経済新報社 / 2015年8月

目的

評価は数字で出している。面談でも説明した。それでも「なぜ自分がこの評価なのか」が毎回出てくる。

基準の不在ではなく、決め方が本人に見えていないことが多い。本書を読む目的は、評価を納得が成立する仕組みとして見直すことにある。

論点1 評価と育成を同じ面談でやらない

同じ場でやる 評価(報酬・等級) 育成(弱みの指摘) 本人は報酬の話しか聞いていない 分けてやる 評価の面談(結果を伝える) 育成の面談(別の日に) 助言として受け取られる 同じ面談に混ぜると、育成の話は全部が評価の理由に聞こえる
評価と育成を同じ面談で扱う場合と、分ける場合。

本書が実務として挙げるのが、報酬に関わる評価と、能力を伸ばす対話を分けることだ。

  • 同じ場でやる … 本人は報酬の話しか聞いていない
  • 分けてやる … 育成の話が助言として受け取られる

同じ面談に混ぜると、弱みの指摘は全部が評価の理由に聞こえる。中身を変えずに、分けるだけで伝わり方が変わる。

伝えたあとの設計は フィードバック入門 のほうが詳しい。

いちこ

いちこ

時間がないので、まとめてやっていました。
シュン

シュン

効率はいいんだけどね。報酬の話が出た瞬間、後半は耳に入らなくなるんだ。

論点2 中間層ではなく、両端から手をつける

成績 下位の層 早く手厚く支援する 上位の層 何をしているかを吸い出す 中間層は、両端から出た型で動く 全員に同じ研修を当てるより、両端から手をつける
成績分布の上位と下位、両端にそれぞれ別の施策を当てる。

本書は成績の分布を見て、両端に別の打ち手を当てる。全員に同じ研修を当てるより効くという考え方だ。

  • 下位の層 … 早く、手厚く支援する
  • 上位の層 … 何をしているかを吸い出して型にする

中間層は、両端から出た型で動く。分布として見る視点は メンバーをどう評価するか に統計側の手順がある。

論点3 納得を作るのは、結果ではなく決め方

決め方が見えない 何かで決まっている (本人には分からない) 結果が妥当でも納得されない 基準と手順が見える 何を見るか誰が決めるか異議はどう出すか 納得を作るのは結果ではなく、決め方が見えているかどうか 基準を公開すると、評価そのものも雑に作れなくなる
評価の決め方が見えない状態と、基準と手順が公開されている状態。

本書が一貫して扱うのが透明性だ。結果が妥当でも、決め方が見えなければ納得されない。

  • 何を見るか / 誰が決めるか
  • 異議はどう出せるか … ここがあるかどうかで受け取り方が変わる

基準を公開すると、評価する側も雑に作れなくなる。透明性は本人向けの施策に見えて、作る側への規律にもなっている。

いちこ

いちこ

基準を出すと、突っ込まれそうで怖いです。
シュン

シュン

突っ込まれる前提で作るから、基準がまともになるんだよ。

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この本の考え方を、統計で検証する側の記事です。

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