前年比◯%成長の目標、その平均は間違っているかも

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前年比◯%成長の目標、その平均は間違っているかも

来期の成長目標を決める会議。

過去3年の売上成長率は +20%・−10%・+15% だった。

「平均すると(20−10+15)÷3=約8%成長か。来期も8%でいこう」

きりがいいし、根拠もありそうだ。

でも、この8%という平均、実は少し高く見積もっている。

成長率のように毎年かけ算で積み上がる数字は、ふつうの平均(足して割る)では正しく均せない。

いちこ

いちこ

足して割るだけだと、何がまずいんですか?
シュン

シュン

成長は複利でかかるんだ。+20%の翌年−10%は、1.2×0.9=1.08で8%増だよね。でも+50%の翌年−50%は1.5×0.5=0.75で、平均0%のはずが25%も減る。足し算の平均は実態とズレるんだ。

成長率は「幾何平均」で均す

かけ算で積み上がる成長率の平均は、幾何平均で求める。各年の「1+成長率」をかけ合わせ、年数ぶんの乗根をとって1を引く。

  • 足して割る算術平均は 8.3%。
  • 複利で正しく均した幾何平均は約7.6%。
  • 算術平均で目標を置くと、実態より高い=最初から未達になりやすい。

注意

・成長率を足して割らない(算術平均は過大) ・幾何平均で複利を正しく均す ・マイナス成長を含む年は特に注意

会議での声かけ例

「過去3年の平均成長、足して割ると8.3%ですが、複利で均すと7.6%です。目標は幾何平均ベースで置きませんか。」

「“平均◯%成長”と言うときは、算術平均か幾何平均かを明示しましょう。基準が違うと目標の難易度が変わります。」

なぜ「幾何平均」なのか

売上や件数の成長率は、前年を1としたときの倍率で積み重なる。倍率の平均は、足して割る算術平均ではなく、かけてから乗根をとる幾何平均が正しい。算術平均は幾何平均以上になるため、成長目標を過大に置きやすい。

いちこ

いちこ

「最終値÷初期値の乗根−1」でも同じ、と覚えておけばよさそうですね。
シュン

シュン

そう。倍率・伸び率の平均は幾何平均、が鉄則だよ。

生成AIとの対話例

プロンプト
売上の年成長率が 1年目+20%、2年目-10%、3年目+15% だった。
算術平均と幾何平均(平均成長率)の両方を計算し、来期の成長目標をどちらで置くべきか、理由とともに教えて。

生成AIに渡せば10秒で計算できる。手計算は不要。

まとめ

ポイント

成長率・倍率の平均は幾何平均。 算術平均は過大になり、未達目標を生みやすい。

まとめ

・成長率を足して割らない ・幾何平均=(1+r)の積の乗根−1 ・目標は複利で均した数字で置く

目標設定の全体像は、課題ガイド「来季の目標をどう置くか」にまとめている。

いちこ

いちこ

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しゅん

この記事を書いた人

しゅん

BtoB営業歴10年以上。現在は事業部長として営業マネジメントに従事。統計とAIを営業に活かす実践知を発信しています。

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