前年比◯%成長の目標、その平均は間違っているかも
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この記事で扱う統計知識
前年比◯%成長の目標、その平均は間違っているかも
来期の成長目標を決める会議。
過去3年の売上成長率は +20%・−10%・+15% だった。
「平均すると(20−10+15)÷3=約8%成長か。来期も8%でいこう」
きりがいいし、根拠もありそうだ。
でも、この8%という平均、実は少し高く見積もっている。
成長率のように毎年かけ算で積み上がる数字は、ふつうの平均(足して割る)では正しく均せない。
いちこ
シュン
成長率は「幾何平均」で均す
かけ算で積み上がる成長率の平均は、幾何平均で求める。各年の「1+成長率」をかけ合わせ、年数ぶんの乗根をとって1を引く。
- 足して割る算術平均は 8.3%。
- 複利で正しく均した幾何平均は約7.6%。
- 算術平均で目標を置くと、実態より高い=最初から未達になりやすい。
注意
・成長率を足して割らない(算術平均は過大) ・幾何平均で複利を正しく均す ・マイナス成長を含む年は特に注意
会議での声かけ例
「過去3年の平均成長、足して割ると8.3%ですが、複利で均すと7.6%です。目標は幾何平均ベースで置きませんか。」
「“平均◯%成長”と言うときは、算術平均か幾何平均かを明示しましょう。基準が違うと目標の難易度が変わります。」
なぜ「幾何平均」なのか
売上や件数の成長率は、前年を1としたときの倍率で積み重なる。倍率の平均は、足して割る算術平均ではなく、かけてから乗根をとる幾何平均が正しい。算術平均は幾何平均以上になるため、成長目標を過大に置きやすい。
いちこ
シュン
生成AIとの対話例
売上の年成長率が 1年目+20%、2年目-10%、3年目+15% だった。 算術平均と幾何平均(平均成長率)の両方を計算し、来期の成長目標をどちらで置くべきか、理由とともに教えて。
生成AIに渡せば10秒で計算できる。手計算は不要。
まとめ
ポイント
成長率・倍率の平均は幾何平均。 算術平均は過大になり、未達目標を生みやすい。
まとめ
・成長率を足して割らない ・幾何平均=(1+r)の積の乗根−1 ・目標は複利で均した数字で置く
目標設定の全体像は、課題ガイド「来季の目標をどう置くか」にまとめている。
いちこ
- 幾何平均・成長率 ― 伸び率の正しい平均の求め方
- 指数・指標 ― いくらより何倍で見る
- 平均・中央値・最頻値 ― 平均の使い分けの基本
理解度をチェックしよう
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