幾何平均・成長率
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この記事で扱う統計知識
幾何平均・成長率とは ― 営業マネジャーのための「伸び率の平均は足して割ってはいけない」
1. この記事で学べること
ポイント
・伸び率の平均は算術平均では誤る ・幾何平均の使いどころがわかる ・平均成長率を正しく出せる
2. エピローグ
ある投資が、1年目に+50%、2年目に−50%だったとする。
平均すればプラマイゼロ、元通りのはずだ。
ところが実際に計算すると、100万は1年目150万、2年目75万。
25万のマイナスだ。
「+50%と−50%の平均は0%」という足し算の平均が、現実と合わない。
いちこ
シュン
身近な貯金でも同じだ。
ある年に2倍、次の年に半分になれば、戻っただけ。
でも「2倍(+100%)と半分(−50%)」を足して割ると+25%になってしまう。
変化が掛け算で積み重なるものは、単純平均してはいけない。
いちこ
シュン
投資のリターンも、貯金の増減も、伸び率は掛け算で積み重なる。
その平均を正しく出すのが幾何平均だ。
3. 幾何平均・成長率とは何か
幾何平均とは、掛け算で積み重なる量の平均の取り方だ。n個の値を掛け合わせ、n乗根をとる。
足して個数で割る平均・中央値・最頻値の算術平均とは別物で、伸び率・倍率にはこちらを使う。
平均成長率は、各年の「1+成長率」を掛け合わせ、n乗根をとって1を引く。
基準を100として変化を見る指数(指標)とも相性がよい。
ポイント
伸び率・倍率の平均は幾何平均。 各年の(1+成長率)を掛けてn乗根。 算術平均は過大評価になりがち。
4. 図で見る
営業で、3年間の売上成長率が +20%・−10%・+15% だったとする。
- 単純に足して割る算術平均は (20−10+15)/3 ≒ 8.3%。
- 実際の複利で均した幾何平均は約7.6%。
- 算術平均は、実態より高めに出る(過大評価)。
覚えておきたいのは2つ。
① 成長率・倍率の平均は、算術平均でなく幾何平均を使う。
② 算術平均は実態より高く出やすい(複利効果を無視するため)。
長期の推移をならして見るなら移動平均も合わせて使える。
注意
・伸び率を算術平均しない ・算術平均は過大評価になりがち ・マイナス成長を含むときは特に注意
5. 計算式
シュン
いちこ
幾何平均(n個の値の積のn乗根)
平均成長率(各年の 1+成長率 を使う)
- : 各期の成長率、: 期間の数
- 最終値÷初期値の n乗根 −1 でも同じ
生成AIに渡せば10秒で計算できる。手計算は不要。
6. まとめ
まとめ
・伸び率・倍率の平均は幾何平均 ・平均成長率は(1+r)の積のn乗根−1 ・算術平均は過大評価になりやすい
基本の平均は平均・中央値・最頻値、基準化は
いちこ
- 営業データ研究の指数 ― いくらより何倍で見る
- 移動平均 ― ギザギザを均してトレンドを見る
- 時系列グラフの読み方 ― 推移を正しく読む
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