シン・営業力 の書影

シン・営業力

天野眞也

商品が古くなると、売る理由も消える。商品に依存しない立ち位置を作る論点を3つ紹介する。

✓お勧めする人

  • 主力商材の優位が薄れている
  • 既存顧客の深耕を増やしたい
  • 商品説明から抜けたい

−おすすめしない人

  • 組織の設計から考えたい
  • 体系的な理論が欲しい

著者について

天野眞也

複数事業を手がける起業家 / 元・キーエンス

経歴
キーエンスで営業として実績を重ねたのち独立
実績
同社で身につけた考え方を、商品に依存しない営業の型として整理した

クロスメディア・パブリッシング / 2022年2月

目的

主力商材が競合に追いつかれた。営業の進め方は変えていないのに、通らなくなった。

力が落ちたのではなく、商品に紐づいた関係しか持っていない。本書を読む目的は、商品が替わっても残る立ち位置を作ることにある。

論点1 「何を売る人か」ではなく「何を解く人か」

商品を売る 自社の商品を起点に話す 合う顧客を探し続ける 商品が古くなると、売る理由も消える 課題を見つける 現場の困りごとを起点に話す 解き方は自社以外も含める 商品が替わっても関係が残る 商品に紐づいた関係は、商品の寿命で終わる 「何を売る人か」ではなく「何を解く人か」で覚えてもらう
商品を売る役割と、課題を見つける役割。

自社の商品を起点に話すと、合う顧客を探し続けることになる。商品が古くなれば、売る理由も消える。

  • 商品起点 … 商品の寿命で関係が終わる
  • 課題起点 … 解き方に自社以外も含める。商品が替わっても関係が残る

顧客の社内で「この分野の相談相手」として覚えられているかが分かれ目になる。

いちこ

いちこ

自社以外の解き方まで話していいんですか?
シュン

シュン

いいんだ。むしろそれを言える人が、次の相談も受けられるんだよ。

論点2 新規開拓の前に、既存の中を数える

取引のあるA社 購買部取引中製造部未接触品質管理未接触情報システム未接触 新規開拓の前に、既存取引先の中の未接触を数える 同じ会社の別部署は、信用の説明が一度で済む
既存取引先の中に、まだ接触していない部署が残っている。

取引のあるA社でも、接触しているのは購買部だけということがある。製造部も品質管理も情報システムも未接触のままだ。

同じ会社の別部署は、信用の説明が一度で済む。新規開拓より当たりやすい母数が社内にある。

主要取引先5社について、接触したことのある部署を書き出してみる。空欄のほうが多いことが分かる。

論点3 失注直後が、最も率直に話してもらえる時間

断られて終わる 「今回は見送りで」 「ありがとうございました」 何も残らない 次も同じ理由で落ちる 理由を聞いてから終わる 「何が決め手でしたか」 本当の理由が出る 次の提案が変わる 失注直後は、相手が最も率直に話してくれる時間
断られて終わる場合と、理由を聞いてから終わる場合。

「今回は見送りで」に「ありがとうございました」で返すと、何も残らず、次も同じ理由で落ちる。

「何が決め手でしたか」を一度聞く。決まった後なので、相手は率直に答えやすい。失注理由の実態は 営業の科学 が調査で扱っている。

いちこ

いちこ

断られた直後に聞くのは、気まずいです。
シュン

シュン

気まずいけどね。決まった後だから、むしろ正直に教えてくれることが多いんだ。

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