Sales is の書影

Sales is

科学的に「成果をコントロールする」営業術

今井晶也

成果が人に依存する。確率の掛け算として分解し直すための論点を3つ紹介する。

✓お勧めする人

  • 成果が人に依存している
  • 新規開拓を扱う
  • 研修の効き目に疑問がある

−おすすめしない人

  • 既存顧客の深耕が中心
  • 組織の分業設計から考えたい

著者について

今井晶也

セレブリックス セールスエバンジェリスト

経歴
同社が長年蓄積してきた新規営業の支援データをもとに活動
実績
成果を確率の積み上げとして扱う方法を整理した

扶桑社 / 2021年8月

目的

同じ研修を受け、同じ資料を使っている。それでも人によって結果が倍違う。何が違うのか説明できない。

才能の差ではなく、どの工程で落ちているかを見ていない。本書を読む目的は、成果を分解して扱うことにある。

論点1 「頑張る」を、どの項を何%上げるかに変える

会える 40% 課題が出る 50% 提案に進む 60% 受注 50% ××× = 6% 「頑張る」ではなく、どの項を何%上げるかの話にする 1つの項を10ポイント上げるだけで、全体は2割近く動く どの項が低いかは、人によって違う
成果を工程ごとの確率の掛け算として分解する。

会える40% × 課題が出る50% × 提案に進む60% × 受注50% で、全体は6%になる。

1つの項を10ポイント上げるだけで、全体は2割近く動く。そしてどの項が低いかは人によって違う。全員に同じ研修を当てても効かないのはここが理由になる。

いちこ

いちこ

自分がどの項で落ちているか、どう分かりますか。
シュン

シュン

記録を取るしかないね。1か月分でも並べると、だいたい1つに偏ってるのが見えるよ。

論点2 感覚のままでは、勝ち方は移らない

感覚 「なんとなく分かる」 言語化 「この質問を最初にする」 手順 「商談1回目のチェック項目」 トップの勝ち方が移らないのは、感覚のまま置いてあるから 他人が同じ手順で再現できる形まで下ろして、初めて資産になる 「人柄で売っている」で止めると、永久に移らない
感覚として持っている勝ち方を、再現できる手順に落とす。

トップの勝ち方が移らないのは、感覚のまま置いてあるからだ。

  • 感覚 … 「なんとなく分かる」
  • 言語化 … 「この質問を最初にする」
  • 手順 … 「商談1回目のチェック項目」

他人が同じ手順で再現できる形まで下ろして、初めて資産になる。「人柄で売っている」で止めると永久に移らない。

論点3 同時に変えると、何が効いたか残らない

全部まとめて変える トークを変える資料を変える当てる相手を変える 良くなっても何が効いたか分からない 1か所ずつ変える 最初の質問だけ変える 他は据え置き 20件で比べる 効いたかどうかが残る 同時に変えると、来期も同じことを手探りで繰り返す
全部まとめて変える場合と、1か所ずつ変える場合。

トークも資料も当てる相手も一度に変えると、良くなっても何が効いたか分からない。

最初の質問だけ変えて20件で比べる。効いたかどうかが残る。検証の設計は その施策、本当に効いたか に手順がある。

いちこ

いちこ

変えるなら全部変えたほうが早い気がします。
シュン

シュン

早いんだけど、来期も同じことを手探りでやることになるんだよね。

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新規開拓の文脈が強く、既存深耕やカスタマーサクセスの話は薄い。買い手側の調査から見直すなら 営業の科学、組織として型を移すなら セールス・イネーブルメント 世界最先端の営業組織の作り方 が隣に並ぶ。

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この本の考え方を、統計で検証する側の記事です。

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