成果が人に依存する。確率の掛け算として分解し直すための論点を3つ紹介する。
✓お勧めする人
- 成果が人に依存している
- 新規開拓を扱う
- 研修の効き目に疑問がある
−おすすめしない人
- 既存顧客の深耕が中心
- 組織の分業設計から考えたい
著者について
今井晶也
セレブリックス セールスエバンジェリスト
- 経歴
- 同社が長年蓄積してきた新規営業の支援データをもとに活動
- 実績
- 成果を確率の積み上げとして扱う方法を整理した
目的
同じ研修を受け、同じ資料を使っている。それでも人によって結果が倍違う。何が違うのか説明できない。
才能の差ではなく、どの工程で落ちているかを見ていない。本書を読む目的は、成果を分解して扱うことにある。
論点1 「頑張る」を、どの項を何%上げるかに変える
会える40% × 課題が出る50% × 提案に進む60% × 受注50% で、全体は6%になる。
1つの項を10ポイント上げるだけで、全体は2割近く動く。そしてどの項が低いかは人によって違う。全員に同じ研修を当てても効かないのはここが理由になる。
いちこ
自分がどの項で落ちているか、どう分かりますか。
シュン
記録を取るしかないね。1か月分でも並べると、だいたい1つに偏ってるのが見えるよ。
論点2 感覚のままでは、勝ち方は移らない
トップの勝ち方が移らないのは、感覚のまま置いてあるからだ。
- 感覚 … 「なんとなく分かる」
- 言語化 … 「この質問を最初にする」
- 手順 … 「商談1回目のチェック項目」
他人が同じ手順で再現できる形まで下ろして、初めて資産になる。「人柄で売っている」で止めると永久に移らない。
論点3 同時に変えると、何が効いたか残らない
トークも資料も当てる相手も一度に変えると、良くなっても何が効いたか分からない。
最初の質問だけ変えて20件で比べる。効いたかどうかが残る。検証の設計は その施策、本当に効いたか に手順がある。
いちこ
変えるなら全部変えたほうが早い気がします。
シュン
早いんだけど、来期も同じことを手探りでやることになるんだよね。
この本の限界と、次に読む本
新規開拓の文脈が強く、既存深耕やカスタマーサクセスの話は薄い。買い手側の調査から見直すなら 営業の科学、組織として型を移すなら セールス・イネーブルメント 世界最先端の営業組織の作り方 が隣に並ぶ。
Amazonで見る Amazonのアソシエイトとして、SaleStats Lab は適格販売により収入を得ています。
自社の数字で確かめる
この本の考え方を、統計で検証する側の記事です。