多重共線性・ダミー変数
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この記事で扱う統計知識
多重共線性・ダミー変数とは ― 営業マネジャーのための「重回帰でつまずく2つの落とし穴」
1. この記事で学べること
ポイント
・似た説明変数を入れる危うさがわかる ・係数が不安定になる理由を説明できる ・質的な情報を回帰に入れる方法を知る
2. エピローグ
健康診断の結果で、体調を予測したいとする。
身長と体重、両方を説明に入れてみた。
ところが、この2つはそもそも強く関係している。
似た情報を2つ入れると、「どちらがどれだけ効いたのか」が分けられなくなる。
結果として、係数がぐらぐら不安定になる。
いちこ
シュン
別の悩みもある。
分析に「業種」を入れたい。でも業種は数字じゃない。
IT・製造・小売…をそのまま計算には使えない。
そこで「ITなら1、そうでなければ0」のような形に置き換える。
いちこ
シュン
似た変数を入れる危うさ(多重共線性)と、質的な情報を入れる工夫(ダミー変数)。
どちらも重回帰を使うときの必須知識だ。
3. 多重共線性・ダミー変数とは何か
土台は重回帰分析だ。複数の説明変数で結果を予測する、あの分析。
多重共線性とは、説明変数どうしが強く相関しているために、各変数の係数が不安定になり信頼できなくなる状態をいう。
- 係数の符号が直感と逆になる
- データが少し変わると係数が大きく動く
変数間の相関の強さは相関係数で確認できる。
ダミー変数とは、質的な変数(業種・地域など)を0と1に置き換えて回帰に入れる工夫だ。カテゴリがk個なら、ダミーは k−1 個つくる。
ポイント
多重共線性=似た変数で係数が不安定。 ダミー変数=質的情報を0/1に。 k個の水準はk−1個のダミー。
4. 図で見る
多重共線性の強さは、VIF(分散拡大係数)という指標で測れる。
たとえば「訪問回数」と「商談回数」のように強く相関する変数を一緒に入れると、VIFが跳ね上がる。
- VIFが大きいほど、その係数は不安定で信頼できない。
- 目安として、VIFが10を超えると多重共線性が強いとされる。
- 対策は、似た変数のどちらかを外す/まとめることだ。
覚えておきたいのは2つ。
① 説明変数は多ければよいのではない。似た変数の入れすぎは逆効果。
② 質的変数はダミー化して入れる。基準カテゴリを1つ残す(k−1個)。
各係数が意味を持つかは回帰係数の検定で確かめられる。
注意
・変数は多いほどよいわけではない ・VIFが高いと係数は信頼できない ・ダミーはk−1個(基準を残す)
5. 計算式
シュン
いちこ
VIF(分散拡大係数)。R_j² は、変数jを他の説明変数で回帰したときの決定係数
- が大きい(他の変数で説明できる)ほどVIFは大きい
- VIF > 10 が多重共線性の一つの目安
ダミー変数は、k水準の質的変数に対し k−1 個つくる(残り1つは基準)。
生成AIに渡せば10秒で計算できる。手計算は不要。
6. まとめ
まとめ
・多重共線性=似た変数で係数が不安定 ・VIFで強さを測る(>10が目安) ・質的変数はk−1個のダミーで入れる
土台は重回帰分析、係数の意味は
いちこ
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