2つの平均を比べる
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この記事で扱う統計知識
2つの平均を比べる ― 営業マネジャーのための「母平均の差の検定」
1. この記事で学べること
ポイント
・2つのグループの平均差を検定できる ・等分散とウェルチの使い分けがわかる ・差の区間推定もあわせて押さえる
2. エピローグ
2つの目覚まし方法を試している。
スマホのアラームと、光で起こすタイプ。
光のほうが平均して早く起きられている気がする。
でも、日によってバラつくし、試した回数もそれほど多くない。
「平均が少し早い」だけで、光のほうが優れていると言い切れるのか。
いちこ
シュン
カフェ選びでも同じことを考える。
A店とB店、どちらのコーヒーが安定して熱いか。
数回ずつ測ると平均温度は少し違うが、測るたびにブレる。
この差が「本物の差」なのか「誤差の範囲」なのかを分けたい。
いちこ
シュン
目覚ましの早さも、コーヒーの温度も、知りたいのは「2つのグループの平均に本当に差があるか」だ。
これを判定するのが母平均の差の検定だ。
3. 母平均の差の検定とは何か
2つの母集団の平均に差があると言えるかを調べる検定だ。「差がない(μ1 = μ2)」を帰無仮説に置く。
1標本の母平均の検定を、2グループの比較に拡張したものと考えるとよい。
2標本のときは、2つのグループのばらつきが等しいと見なせるかで方法が分かれる。
- 等分散を仮定できる … プールした分散を使う2標本t検定
- 等分散を仮定しない … ウェルチのt検定(実務ではこちらが安全)
土台の考え方は仮説検定、判断基準は
ポイント
帰無仮説は「2つの平均は等しい」。 等分散なら2標本t、 等分散でなければウェルチ。
4. 図で見る
営業で、2つのトークスクリプトの平均受注額を比べてみる。
Aスクリプトは平均320万、Bは平均360万。差は40万に見えるが、各グループのばらつきも大きい。
- 平均差40万は、各グループのばらつき(標準偏差)と件数しだいで意味が変わる。
- t値=平均差÷差の標準誤差。これが基準を超えれば有意差あり。
- 検定と同時に「差の95%信頼区間」を出すと、差の大きさの幅もわかる。
覚えておきたいのは2つ。
① 平均の差だけで判断せず、ばらつきと件数を込みで検定する。
② 検定(差の有無)と区間推定(差の大きさの幅)はセットで見る。
「対応のある2群」(同じ人の前後比較など)は別扱いになる。基本のt検定も合わせて確認したい。
注意
・平均差だけで優劣を決めない ・等分散か否かで方法が変わる ・迷ったらウェルチが安全
5. 計算式
シュン
いちこ
2標本t検定の統計量(等分散を仮定しないウェルチの場合)
- : 各グループの標本平均
- : 各グループの標本分散、: 各件数
母平均の差の信頼区間
生成AIに渡せば10秒で計算できる。手計算は不要。
6. まとめ
まとめ
・2つの母平均の差を検定する ・等分散なら2標本t、否ならウェルチ ・検定と差の区間推定はセット
1標本の平均はt検定、間違え方は
いちこ
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