THE CULTURE CODE の書影

THE CULTURE CODE

最強チームをつくる方法

ダニエル・コイル

「何でも言ってくれ」と伝えた。それでも言われない。合図の積み重ねとして扱う論点を3つ紹介する。

✓お勧めする人

  • 「何でも言って」が機能していない
  • チームの空気を変えたい
  • 日々の行動に落としたい

−おすすめしない人

  • 理論的な背景が欲しい
  • 制度や仕組みを設計したい

著者について

ダニエル・コイル

ジャーナリスト

経歴
成果を出し続けるチームの現場を長年取材してきた
実績
特殊部隊、プロスポーツ、企業など分野をまたいで共通する行動を取り出した

かんき出版 / 2018年12月

目的

チームには何度も「何でも言ってほしい」と伝えている。それでも悪い報告は上がってこない。

伝え方の問題ではなく、一度の宣言では信用されない。本書を読む目的は、文化を日々の行動として分解することにある。

論点1 安心は、小さな合図の累積で作られる

一度宣言する 「何でも言ってくれ」 一度では信用されない 小さな合図を繰り返す 名前を呼ぶ / 発言を最後まで聞く / 相づちを返す 安心は宣言ではなく、小さな合図の累積で作られる
一度の宣言と、小さな合図の繰り返し。

本書が取材から取り出すのは、特別な施策ではない。名前を呼ぶ、発言を最後まで聞く、相づちを返す。

これらが繰り返されているかどうかで、言える場かどうかが決まる。一度の宣言は出発点にもならない。

いちこ

いちこ

そんな小さいことで変わりますか。
シュン

シュン

一回ならね。ただ毎日やられると、相手は「ここでは大丈夫そうだ」と判断するんだ。

論点2 立場が上の側が、先に見せる

先に相手に求める 「困ってることを言ってくれ」 評価に響くかもしれないので言わない 先に自分が見せる 「この件、自分も分かってない」 分からないと言っていい場だと伝わる 立場が上の側が先に見せないと、順番が回ってこない
上司が先に弱さを見せることで、部下も話せるようになる。

「困ってることを言ってくれ」と求めても、評価に響く可能性がある限り言われない。

「この件、自分も分かってない」と先に言う。分からないと言っていい場だと伝わる。順番が逆だと回ってこない。

論点3 言い過ぎだと感じるくらいで、ようやく伝わる

期初に一度言う 日々の判断のときには思い出されていない 折に触れて言う 案件の判断のたびに「何のためか」を一言添える 言い過ぎだと感じるくらいで、ようやく伝わっている
期初に一度言う場合と、折に触れて言う場合。

目的は期初に一度言っただけでは、日々の判断のときに思い出されていない。

案件の判断のたびに「何のためか」を一言添える。自分では繰り返しすぎに感じるくらいで、ちょうどよくなる。

次の案件レビューで、判断の最後に「これは何のためだったか」を一言足してみる。
いちこ

いちこ

同じことを何度も言うのは、くどい気がします。
シュン

シュン

こちらは何度も言ってるけど、聞くほうは初めて聞くつもりで聞いてるからね。回数が合わないんだ。

この本の限界と、次に読む本

取材をもとにした読み物で、逸話が中心。再現の手順としては弱い部分がある。測れる形なら 心理的安全性のつくりかた、理論なら 恐れのない組織 が隣に並ぶ。

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