KPIの考え方は分かった。だが自社の数字に落とせない。手を動かして決めるための論点を3つ紹介する。
✓お勧めする人
- KPIの考え方は分かったが絞れない
- 自社の数字で手を動かしたい
- チームで決める場を持つ
−おすすめしない人
- まず概念から理解したい
- 読み物として読みたい
著者について
中尾隆一郎
元・リクルート 事業責任者
- 経歴
- リクルートで住宅情報事業やスーモカウンターの事業責任者を担当
- 実績
- スーモカウンターの事業を6年で売上30倍に伸ばした経験を演習形式に落とした
目的
KPIを1つに絞る、という考え方は理解した。だが自社の数字に当てると、どれも大事に見えて絞れない。
理解が足りないのではなく、手順を踏んでいない。本書を読む目的は、書き込みながら自社のKPIを1つ決め切ることにある。
論点1 ③を飛ばすと、追いやすい数字が選ばれる
本書が示す順序は4段ある。
- 目標を数字で置く / 工程に分解する
- 最も効く工程を選ぶ … ここを飛ばしやすい
- 追う数字を1つにする
3段目を省くと、集計しやすい数字がKPIになる。架電数や訪問数が選ばれるのはこの経路だ。
いちこ
取りやすい数字を選んでいました。
シュン
みんなそうなるんだ。取りやすさは大事だけど、効くかどうかを先に見る順序なんだよ。
論点2 信号として使えるかを3つで確かめる
候補が出たら、本書は条件で絞る。
- 現場が自分で動かせるか … 動かせないものは信号にならない
- 毎週見られるか … 月1回しか出ない数字では手遅れになる
- 悪くなったら手が決まっているか … 決まっていないなら見ても意味がない
3つのどれかが欠けている数字は、ダッシュボードの飾りになる。考え方の側は 最高の結果を出すKPIマネジメント が本体にあたる。
論点3 置いたら変えられない約束ではない
効かないKPIを期末まで追い続ける組織は多い。本書の運用は効いていないと分かった時点で差し替える。
残りの期間を効く数字に使えるかどうかが、ここで分かれる。相関と因果の見分けは そのKPI、本当に成果につながるか に手順がある。
いちこ
一度決めたら期末まで変えてはいけないと思っていました。
シュン
変えないほうが管理は楽なんだけどね。効かないと分かってるなら、早く変えたほうが得なんだ。
この本の限界と、次に読む本
演習が中心で、読むだけでは得るものが少ない。前作の 最高の結果を出すKPIマネジメント を先に読み、本書で手を動かす順序になる。数字の分け方そのものは同じ著者の 「数字で考える」は武器になる に。
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自社の数字で確かめる
この本の考え方を、統計で検証する側の記事です。
KPIと予実のほかの本
- THE MODEL 福田康隆
- 最高の結果を出すKPIマネジメント 中尾隆一郎
- 「数字で考える」は武器になる 中尾隆一郎
- 売上最小化、利益最大化の法則 木下勝寿
- ネット・プロモーター経営 フレッド・ライクヘルド・ロブ・マーキー