ネット・プロモーター経営 の書影

ネット・プロモーター経営

顧客ロイヤルティ指標NPSで「利益ある成長」を実現する

フレッド・ライクヘルド・ロブ・マーキー

満足度は高い。それなのに解約される。聞き方そのものを変える論点を3つ紹介する。

✓お勧めする人

  • 満足度調査が形骸化している
  • 解約の兆候を掴みたい
  • 顧客の声を指標にしたい

−おすすめしない人

  • 指標の計算方法だけ知りたい
  • 少数の顧客しかいない

著者について

フレッド・ライクヘルド・ロブ・マーキー

ベイン・アンド・カンパニー 名誉ディレクター

経歴
同社で顧客ロイヤルティの研究と実務に携わってきた
実績
NPS(ネット・プロモーター・スコア)の考案者として知られる

プレジデント社 / 2013年1月

目的

顧客満足度調査では8割が「満足」と答えている。それなのに更新時に解約される。

顧客が嘘をついているのではなく、気を使わせる質問をしている。本書を読む目的は、本音が出る聞き方に変えることにある。

論点1 「満足ですか」は気を使わせる質問

満足度を聞く 「ご満足いただけましたか」 だいたい「満足」が返る 満足と言った顧客が解約する 推奨意向を聞く 「知人に勧めますか」 自分の信用を貸せるかを問う 本音が出やすい 「満足ですか」は、相手に気を使わせる質問になっている 勧めるかどうかは、自分の損得がかかるので正直に答えやすい
満足度を聞く場合と、推奨意向を聞く場合。

「ご満足いただけましたか」には、だいたい「満足」が返る。

一方「知人に勧めますか」は、自分の信用を貸せるかを問う。自分の損得がかかるので、正直に答えやすくなる。

いちこ

いちこ

質問を変えるだけで、そんなに違いますか。
シュン

シュン

違うよ。満足ですかは相手を気遣う質問だけど、勧めますかは自分の話になるからね。

論点2 中間を数えないから、動きが見える

012345678910 批判(0〜6) … 引く 中立 … 数えない 推奨 … 足す 中間を数えないので、平均より動きが見えやすい 平均点だと、両端の変化が打ち消し合って何も見えなくなる
推奨度の回答を3つに分け、中間層を得点に数えない。

0〜6を引き、7〜8は数えず、9〜10を足す。中間を落とすので、両端の変化がそのまま出る。

平均点だと両端の変化が打ち消し合って何も見えない。指標の設計としてここが要点になる。

論点3 価値は、低い回答に誰が連絡するかで決まる

スコアを集めて終わる 調査を配る スコアを報告する 点数が上下するだけ 現場は何も変わらない 低い回答者に連絡する 低評価の人に電話する 理由を聞いて直す 解約が1件止まる 指標の価値は点数ではなく、低い回答に誰が連絡するかで決まる
スコアを集めて終わる場合と、低い回答者に連絡する場合。

調査を配ってスコアを報告するだけなら、点数が上下するだけで現場は変わらない。

  • 低評価の人に電話する
  • 理由を聞いて直す … 解約が1件止まる

指標の価値は点数ではなく、その後の行動を誰がやるかで決まる。解約の兆候を見る話は カスタマーサクセス に。

いちこ

いちこ

低い点をつけた方に連絡するのは、勇気が要ります。
シュン

シュン

要るね。ただ低い点をつけた人は、まだ関心がある人でもあるんだ。無関心なら答えてもくれないから。

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大企業の全社導入が前提で、記述も冗長。指標そのものへの批判もあるので、鵜呑みにせず運用の部分だけ取るのが現実的。KPIの絞り方なら 最高の結果を出すKPIマネジメント、受注後の設計なら カスタマーサクセスとは何か が隣に並ぶ。

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