売上最小化、利益最大化の法則 の書影

売上最小化、利益最大化の法則

利益率29%経営の秘密

木下勝寿

売上目標は達成した。だが忙しさだけが増えた。利益率を軸に置き直す論点を3つ紹介する。

✓お勧めする人

  • 売上は伸びたが利益が出ない
  • 顧客ごとの採算を見ていない
  • 施策を止められずにいる

−おすすめしない人

  • 売上規模の拡大が明確な方針
  • BtoBの大型案件だけを扱う

著者について

木下勝寿

北の達人コーポレーション 社長

経歴
高い利益率を維持したまま上場企業を経営してきた
実績
売上より利益率を軸に置く運営の仕方を公開した

ダイヤモンド社 / 2021年6月

目的

売上は前年を超えた。人も増やした。それなのに利益は変わらず、現場の余裕だけが無くなった。

成長していないのではなく、売上を軸に置いている。本書を読む目的は、利益率を保ったまま動かす発想に切り替えることにある。

論点1 売上が大きいほうが強い、とは限らない

売上を追う 売上 100 利益 5 忙しさだけが増える 利益率を保つ 売上 60 利益 17 手元に残る額は大きい 売上が大きいほうが強い会社、とは限らない
売上を追う場合と、利益率を保つ場合。

売上100で利益5と、売上60で利益17なら、手元に残る額は後者が大きい。

売上を追うと、利益の薄い案件も取りにいくことになる。忙しさだけが増える構造はここから生まれる。

いちこ

いちこ

売上が減ると、会社として縮んで見えませんか。
シュン

シュン

見え方はそうだね。ただ利益が出てないと次の投資ができないから、結局縮むんだよ。

論点2 止められる形で始めているか

固定費を抱える 売上が落ちても減らない 止める判断が遅れる 変動費に寄せる 売れた分だけ出ていく 効かない施策をすぐ止められる 固定費は、効かないと分かった後も払い続けることになる 営業の施策も、止められる形で始められているか
固定費を抱える構造と、変動費に寄せた構造。

固定費は売上が落ちても減らない。だから効かないと分かった後も払い続けることになる。

営業の施策も同じだ。年間契約のツールや専任の増員は、効果が出なくてもすぐには止められない。始める前に、止めるときの条件まで決めておく。

論点3 売上の大きい顧客が、最も儲かるとは限らない

売上順 A社が最重要に見える 対応工数を引いた順 C社B社D社A社 順位が入れ替わる 売上の大きい顧客が、最も儲かる顧客とは限らない
売上順に並べた顧客を、対応工数を引いた順に並べ替える。

売上順ではA社が最重要に見える。だが対応工数を引くと、順位が入れ替わることがある。

値引き、特別対応、頻繁な仕様変更。これらを引いた後の数字で並べ直すと、注力先が変わる。粗利の見方は ストーリーでわかる財務3表超入門 に。

いちこ

いちこ

大口のお客様ほど、手がかかっている気はします。
シュン

シュン

感覚としてはあるんだよね。それを数字にすると、配分を変える根拠になるんだ。

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