分散分析
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この記事で扱う統計知識
分散分析とは ― 営業マネジャーのための「3つ以上を一度に比べる」検定
1. この記事で学べること
ポイント
・3群以上の平均差を一度に検定できる ・t検定の繰り返しの危うさがわかる ・Fで群間と群内のばらつきを比べる
2. エピローグ
3つの動画編集アプリで、同じ動画を書き出してみた。
書き出し時間は、どれも似ているようで微妙に違う。
「Aがいちばん速い」と言いたいが、数回ずつ試すと毎回順位が入れ替わる。
3つのうち、本当に速さに差があるのか。
2つずつ何度も比べるのは、なんだか面倒だし、比べるほど勘違いも増えそうだ。
いちこ
シュン
プロテインでも同じことを考える。
3種類を友人3グループが飲んで、体の変化を比べたい。
でもA対B、B対Cと個別に比べていくと、検定の回数が増える。
回数が増えるほど「本当は差がないのに差あり」と早とちりしやすくなる。
いちこ
シュン
編集アプリの速さも、プロテインの効果も、知りたいのは「3つ以上のグループの平均に差があるか」だ。
これを一度に検定するのが分散分析だ。
3. 分散分析とは何か
分散分析(ANOVA)とは、3つ以上のグループの平均に差があると言えるかを、一度に検定する手法だ。
「すべての群の平均は等しい」を帰無仮説に置く。
2群だけならt検定で足りるが、3群以上でt検定を繰り返すと、
検定の2つの過誤と検出力で見た第1種の過誤(早とちり)が積み上がってしまう。
そこで、群と群の間のばらつき(群間)と、グループ内のばらつき(群内)を比べる。 群間が群内に対して十分大きければ、平均に差があると判断する。
この比に使う分布がF分布だ。
ポイント
群間のばらつり ÷ 群内のばらつき = F。 Fが大きいほど平均差が大きい。 F分布で偶然か判定する。
4. 図で見る
営業で、3チームの平均受注額を比べてみる。
A・B・Cチームの平均受注額はそれぞれ 320・360・300万。差があるように見えるが、各チーム内のばらつきも大きい。
- 平均だけ見るとBが高いが、チーム内のばらつり(群内)も考える必要がある。
- F = 群間のばらつき ÷ 群内のばらつき。
- 群内のばらつきが大きければ、平均の差は誤差の範囲かもしれない。
覚えておきたいのは2つ。
① 3群以上をt検定で総当たりせず、分散分析で一度に判定する。
② 有意なら「どこかに差がある」まで。どの群同士かは多重比較で別途調べる。
平均の差そのものの基本は平均・中央値・最頻値に戻ると整理しやすい。
注意
・t検定の総当たりは過誤が増える ・有意でも「どこかに差」まで ・群内のばらつきも必ず考える
5. 計算式
シュン
いちこ
分散分析のF統計量
- : 群と群の間のばらつき(平均の違い)
- : グループ内のばらつき(誤差)
- Fが大きいほど、平均の差が誤差に対して大きい
このFを、2つの自由度をもつF分布と比べ、基準点を超えれば「群の平均に差がある」と判断する。
生成AIに渡せば10秒で計算できる。手計算は不要。
6. まとめ
まとめ
・分散分析は3群以上の平均差を一度に検定 ・F=群間÷群内のばらつき ・有意でも差の在りかは多重比較で調べる
2群の比較はt検定、支える分布は
いちこ
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