適合度検定
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この記事で扱う統計知識
適合度検定とは ― 営業マネジャーのための「その偏り、想定どおりか」を確かめる
1. この記事で学べること
ポイント
・観測の偏りが想定と合うか検定できる ・「均等なはず」を数値で確かめる ・O−Eのズレをカイ二乗で測る
2. エピローグ
ボードゲームで、やたらと同じ目が出るサイコロがある。
6面あるのだから、たくさん振れば各目はだいたい同じ回数出るはずだ。
でも、なんだか1と6ばかり出ている気がする。
これは「たまたま」なのか、それとも本当に偏ったサイコロなのか。
各目の出た回数を、想定(均等)と見比べたい。
いちこ
シュン
コンビニでの買い物でも思う。
自分は曜日に関係なく買っているつもりだ。
でもレシートを並べると、金曜と土曜にやけに偏っている。
「曜日は均等」という思い込みと、実際の回数がずれている。
いちこ
シュン
サイコロの目も、曜日別の買い物も、知りたいのは「観測された偏りが、想定した分布に適合しているか」だ。
これを調べるのが適合度検定だ。
3. 適合度検定とは何か
適合度検定とは、観測された度数(回数)が、ある想定した分布に適合していると言えるかを調べる手法だ。
「観測は想定分布に従う」を帰無仮説に置き、観測度数Oと期待度数Eのズレの大きさを見る。
ズレをまとめた統計量はカイ二乗分布に従う。
同じカイ二乗を使うカイ二乗検定(独立性の検定)と混同しやすいが、こちらは「1つの分布が想定と合うか」を見る。
背景の分布はカイ二乗分布を参照。
ポイント
観測Oと期待Eのズレを合計する。 統計量は Σ(O−E)²/E。 カイ二乗分布で偶然か判定する。
4. 図で見る
営業で、曜日別の受注件数を検定してみる。
1週間(営業日5日)で受注は合計50件。「曜日で差はない(各10件のはず)」が想定だ。 実際は 月18・火8・水7・木9・金8 だった。
- 月曜だけ期待10件に対し18件と大きく飛び出している。
- χ² = Σ(O−E)²/E = (64+4+9+1+4)/10 = 8.2。
- 自由度4の上側5%点(約9.49)には届かず、この週だけでは「偏りは有意」とまでは言えない。
覚えておきたいのは2つ。
① 期待度数Eは「想定した分布」から決まる(均等とは限らない)。
② 見た目の偏りが、偶然の範囲かをズレの合計(カイ二乗)で確かめる。
失注理由の分布の偏りを見る場面は失注分析の基本とも通じる。
注意
・独立性の検定とは目的が違う ・期待度数は想定分布で決まる ・少ない週の偏りは偶然かも
5. 計算式
シュン
いちこ
適合度検定の統計量
- : 各区分の観測度数(実測の回数)
- : 各区分の期待度数(想定分布から計算)
- 自由度 = 区分の数 − 1
この統計量が自由度に応じたカイ二乗分布の基準点を超えれば、観測は想定分布に適合していないと判断する。
生成AIに渡せば10秒で計算できる。手計算は不要。
6. まとめ
まとめ
・適合度検定は観測が想定分布に合うか見る ・統計量は Σ(O−E)²/E ・自由度は区分数−1のカイ二乗で判定
独立性のほうはカイ二乗検定、間違え方は
いちこ
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