偏相関係数・みかけの相関

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この記事で扱う統計知識

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偏相関係数・みかけの相関とは ― 営業マネジャーのための「第三の変数を差し引く」技術

1. この記事で学べること

ポイント

・第三の変数が生む見かけの相関を疑える ・その影響を除いた相関を測れる ・数字の裏の共通要因に気づける

2. エピローグ

小学生を調べると、足のサイズが大きい子ほど、漢字テストの点が高い、というデータが出た。

足が大きいと漢字ができる? そんなわけはない。

よく考えれば、どちらも「学年(年齢)」で決まっている。

高学年ほど足も大きいし、漢字も習っている。

足のサイズと漢字の点の関係は、学年という共通の要因が作った見かけにすぎない。

いちこ

いちこ

足と漢字が直接関係あるわけじゃなくて、学年が両方を押し上げてるんですね。
シュン

シュン

そう。この「共通の要因が作った見かけの関係」をみかけの相関っていうんだ。


自分の生活でも起きる。

よく眠れた日は気分がいい、という関係がありそうだ。

でも、運動した日はよく眠れて、気分も良い。

睡眠と気分の関係の一部は、運動量という共通要因が作っているかもしれない。

いちこ

いちこ

運動の影響を差し引いたら、睡眠と気分の関係は弱まるかもしれませんね。
シュン

シュン

その「差し引いた後の相関」を測るのが偏相関係数だよ。


足と漢字も、睡眠と気分も、裏に共通の要因がいた。

その影響を差し引いて本当の関係を測るのが、偏相関係数だ。

3. 偏相関係数・みかけの相関とは何か

みかけの相関(擬相関)とは、2つの変数に直接の関係がないのに、共通する第三の変数のせいで相関があるように見える現象だ。

これは交絡と同じ構図で、

偏相関係数とは、第三の変数Zの影響を取り除いたうえでの、XとYの相関だ。

  • 単純な相関は大きいのに、偏相関が小さい → その関係の多くはZによる見かけ
  • 偏相関も大きいまま → Zを除いても関係が残る(本物に近い)

ポイント

みかけの相関=共通要因が作る見かけ。 偏相関係数=第三の変数を除いた相関。 単純相関と偏相関の差に注目。

4. 図で見る

営業で、こんなデータが出たとする。「担当者の移動距離が長いほど受注額が大きい」。単純な相関係数は0.72。

だが実は、大型案件ほど遠方の顧客が多い。案件規模(第三の変数)を差し引いて偏相関を計算すると、こうなる。

  • 単純相関0.72は強い関係に見える。
  • 案件規模を差し引くと偏相関は0.12まで落ちる。
  • 移動距離と受注額の関係の多くは、案件規模が作った見かけだった。

覚えておきたいのは2つ。

① 強い相関を見たら「両方に効く第三の変数はないか」を疑う。

② 疑ったら、その変数を除いた偏相関で確かめる。

第三の変数そのものの考え方は交絡で詳しく扱っている。

注意

・強い相関=直接の関係とは限らない ・共通要因(第三の変数)を疑う ・偏相関で差し引いて確かめる

5. 計算式

シュン

シュン

教科書的な計算式も紹介しておくね。
いちこ

いちこ

シーン別の記事では、プロンプトも紹介してくれてますね。まさに生成AIに頼るところですね!

Zの影響を除いた、XとYの偏相関係数

  • rXYr_{XY}: XとYの単純な相関係数
  • rXZ, rYZr_{XZ},\ r_{YZ}: 第三の変数Zとの相関
  • rXY⋅Zr_{XY \cdot Z}: Zを除いたあとのXとYの相関

生成AIに渡せば10秒で計算できる。手計算は不要。

6. まとめ

まとめ

・みかけの相関=共通要因が作る見かけ ・偏相関は第三の変数を除いた相関 ・単純相関との差で見かけを見抜く

第三の変数の話は交絡、相関の基本は

いちこ

いちこ

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しゅん

この記事を書いた人

しゅん

BtoB営業歴10年以上。現在は事業部長として営業マネジメントに従事。統計とAIを営業に活かす実践知を発信しています。

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