確率変数の和と分散
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この記事で扱う統計知識
確率変数の和と分散とは ― 営業マネジャーのための「2つを足したとき、どうブレるか」
1. この記事で学べること
ポイント
・和の期待値はいつでも足し算でよい ・分散は独立のときだけ足し算でよい ・共分散が効く場面がわかる
2. エピローグ
サイコロを2つ振って、出目の合計を見る。
合計の「平均」は、1つの平均を2つ足すだけでいい。
ではブレ(ばらつき)はどうか。
2つは互いに影響しないので、ばらつきも素直に足し合わせられる。
いちこ
シュン
通勤でも考える。
往路と復路の所要時間を足した「1日の移動時間」のブレを知りたい。
渋滞の原因が別々(独立)なら、2つのばらつきを足せばいい。
でも、朝混む日は夜も混む、のように連動していると、合計のブレはもっと大きくなる。
いちこ
シュン
サイコロの合計も、1日の移動時間も、知りたいのは「2つを足したとき、平均とばらつきがどうなるか」だ。
これを扱うのが確率変数の和と分散だ。
3. 確率変数の和と分散とは何か
確率変数とは、結果が確率的に決まる数のことだ。1つの変数の期待値(平均)と分散は、そこで扱った。
2つの確率変数XとYを足したとき、
- 和の期待値は、つねに E[X+Y] = E[X] + E[Y]
- 和の分散は、V[X+Y] = V[X] + V[Y] + 2Cov(X,Y)
XとYが独立なら共分散Cov(X,Y)は0になり、分散も単純な足し算でよい。
共分散は2つの変数が一緒に動くかを表す量で、相関係数の分子にあたる。
独立かどうかの考え方は条件付き確率も参照。
ポイント
和の期待値=いつでも足し算。 和の分散=独立なら足し算。 連動(共分散)があると増減する。
4. 図で見る
営業で、2つの商材A・Bの受注額の合計を考える。それぞれの分散が100(万円²相当)だとする。
2商材が独立に売れるときと、正の相関(一緒に伸びる)があるときで、合計のばらつきは変わる。
- 独立なら、分散は 100+100 = 200。
- 正の相関(共分散+50)があると、200+2×50 = 300 に増える。
- 逆に負の相関なら、合計のばらつきはむしろ小さくなる。
覚えておきたいのは2つ。
① 平均(期待値)は、関係があってもなくても足すだけ。
② ばらつき(分散)は、連動(共分散)の分だけ増減する。独立のときだけ単純に足せる。
ポートフォリオの考え方(負の相関で全体のブレを抑える)は、受注率のばらつきとも通じる。
注意
・分散は単純に足せないことがある ・独立の仮定を安易に置かない ・負の相関は合計のブレを減らす
5. 計算式
シュン
いちこ
和の期待値(つねに成立)
和の分散(共分散の項が入る)
- : XとYの共分散(一緒に動く度合い)
- 独立なら で、分散は足し算になる
生成AIに渡せば10秒で計算できる。手計算は不要。
6. まとめ
まとめ
・和の期待値はいつでも E[X]+E[Y] ・和の分散は V[X]+V[Y]+2Cov ・独立なら共分散0で足し算
1変数は期待値、連動の指標は
いちこ
理解度をチェックしよう
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