チェビシェフの不等式
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この記事で扱う統計知識
チェビシェフの不等式とは ― 営業マネジャーのための「分布の形がわからなくても言えること」
1. この記事で学べること
ポイント
・分布の形を仮定せず外れ値を語れる ・平均±kσに入る割合の下限がわかる ・正規分布を前提にできない場面で使える
2. エピローグ
あるテストの点を見て、平均から大きく外れた人がどれくらいいるか知りたい。
ふつうは「正規分布なら…」と考える。
でも、その点数の分布が本当に左右対称の山型かは、わからない。
分布の形を仮定できないとき、外れ具合について何か言えるのか。
いちこ
シュン
仕事の数字でも同じだ。
受注額の分布が山型かどうかわからない。大型案件で右に裾を引いているかもしれない。
それでも「平均から大きく離れた案件の割合」に上限を引きたい。
いちこ
シュン
テストの点も受注額も、分布の形はわからない。
それでも「平均からどれだけ外れるか」に上限を与えるのが、チェビシェフの不等式だ。
3. チェビシェフの不等式とは何か
チェビシェフの不等式とは、どんな分布であっても、平均から標準偏差のk倍以上離れる確率は 1/k² 以下になる、という保証だ。
平均と標準偏差さえわかれば、分布の形を仮定せずに使える。
- k=2 なら、平均±2σの外に出る割合は 1/4 = 25%以下
- k=3 なら、平均±3σの外は 1/9 ≒ 11%以下
左右対称の山型と決めてよいなら、正規分布の68-95ルールのほうが強い(狭い)ことが言える。チェビシェフは形を問わない分だけ保守的だ。
ポイント
どんな分布でも成り立つ保証。 平均±kσの外は 1/k² 以下。 形を問わない分、ゆるめの上限。
4. 図で見る
平均から標準偏差のk倍以上離れる確率の上限を、kごとに見てみる。
- k=2で25%以下、k=3で約11%以下、k=4で約6%以下。
- 分布の形に関係なく、この上限は必ず成り立つ。
- 正規分布とわかっていれば、実際の割合はもっと小さい(k=2で約5%)。
覚えておきたいのは2つ。
① 分布の形が不明でも、外れ具合に上限を引ける。
② その上限はゆるい。形がわかるなら、もっと強く言える。
「数を増やすと平均が安定する」大数の法則も、この不等式から導ける。
注意
・上限であって実際の割合ではない ・形がわかるならもっと狭く言える ・k≤1では意味を持たない(上限が1超)
5. 計算式
シュン
いちこ
チェビシェフの不等式(μは平均、σは標準偏差、k>0)
- : 平均から標準偏差の何倍離れるか
- 右辺 が、その外に出る確率の上限
- 分布の形を一切仮定していないのがポイント
生成AIに渡せば10秒で計算できる。手計算は不要。
6. まとめ
まとめ
・どんな分布でも平均±kσの外は1/k²以下 ・形を問わない分、上限はゆるい ・大数の法則の裏付けにもなる
ばらつきの基本は標準偏差、形がわかる場合は
いちこ
理解度をチェックしよう
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